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お待たせ初星!阪神・矢野監督、長勝った~ 今季最多トラ打線12安打

3/13(水) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (オープン戦、中日4-5阪神、12日、ナゴヤD)や~っと勝った!! 阪神はナゴヤドームで中日に5-4と競り勝ち、オープン戦8試合目で初勝利。就任1年目の矢野燿大監督(50)は待望の1勝に「オープン戦とはいえ勝つのは大変」と安堵の表情だ。初めて遊撃で先発起用したドラフト3位・木浪聖也内野手(24)=ホンダ=が3安打2打点で勝利の立役者に。掲げる競争をさらにあおりながら、29日のヤクルトとの開幕戦(京セラ)に向けて、仕上げていく。

 九回、3点差が1点差となり、なお2死満塁。大島の飛球が左翼ナバーロのグラブにおさまると矢野監督の顔に、ようやく笑みが広がった。12球団で唯一オープン戦勝ちなしだった虎が、待ちわびた1勝をつかんだ。

 「みんな(報道陣)に責められるんでね、意識していましたけど。オープン戦とはいえ、勝つのは大変なんで。ヒット打ってピッチャーは抑えて勝って。いい顔で俺らも野球やりたいし、それをファンに見てもらいたいし。どんどんどんどん、そういうような感じでやっていける、きっかけにしていきたいです」

 ここまで6敗1分け。競争を掲げ、あおってきた指揮官がさらに動き、選手が応えた。春季キャンプMVPに指名した北條と、ベテラン鳥谷の一騎打ちの様相だった遊撃に、結果を出し続けるルーキー・木浪を初めてスタメン起用。ショートが“聖域”ではないことを、ナインに采配を通してはっきりと伝えた。

 キャンプ後に2軍調整させていた高山、板山も昇格即、スタメン起用。すると木浪は、自身はもちろんチームでも今年初猛打賞となる3安打2打点。開幕ショートをアピールすれば、センターを狙う高山も2打席連続タイムリーと大暴れだ。

 今年初の2桁安打(12安打)で、5得点もオープン戦最多。ようやくの“春”にも「あと1本やね。もう1点、もっと取れたかな」と、注文も忘れなかった。

 「まあ、こうやってヒットが出るというのは活気は出るし。オープン戦とはいえ、勝つというのは大事なこと。もっともっと打って、ワイワイワイワイやりたい」

 雰囲気も変えた。四回に一塁内野安打で出塁した木浪は、塁上でベンチを見ると恥ずかしげに両手をあげた。指揮官もナインも、みんなそろって拳を突き出し、ガッツポーズ。これまでになかった光景だった。

 9、10日の日本代表強化試合(京セラ)に外野守備走塁コーチとして参加した清水ヘッドコーチが、相手のメキシコ代表を見て発案したものだ。「やっぱりプロで楽しむのって究極やと思う。今日みたいにどんどんやればいい。軽い意味の楽しむじゃなくて、ワイワイやりながらでも締めるとこは締めるっていうのがプロ」と矢野監督。メンバーも変え、ムードも変えて結果も変わった。

 一方で、4回無安打1失点ながら、相変わらず制球に苦しんだ藤浪には2軍再調整を命じた。競争に例外はない。目先だけでなく、先を見すえて、個々の能力、そしてチーム力の向上を目指す。

 1軍監督として初のウイニングボールは「ないよ、そんなん。シーズンでいい」と本番までのお楽しみだ。オープン戦は残り9試合。開幕からド派手に「ワイワイ」暴れる準備を、整える。

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