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「衆参同日選」首相の決断を左右する4つのファクター ダブル選挙の実情と実現性

3/13(水) 6:31配信

FNN PRIME

3.皇位継承

統一選と参院選の間にある一大イベントは天皇陛下が4月30日に退位され、翌5月1日に皇太子さまが即位される皇位継承だ。これがダブル選挙を後押しする可能性があると関係者はいう。「これまでは喪に服した中での改元、皇位継承だったが、今回は国民がお祝いするイベント。これで安倍政権、自民党のマイナスがリセットされる可能性がある」というのだ。

皇位継承を寿ぐ空気が政権を浮揚させ、ダブル選挙の実施にまで繋がるのかどうか。安倍首相も、5月の連休以降の空気を慎重に見極めることになるだろう。

4.世論の現状

このダブル選挙の賛否について2月のFNN世論調査で聞いたところ、賛成する声は41.8%、反対する声は42.4%と拮抗した。

支持政党別にみると、自民党支持層では賛成44.6%(反対39.8%)、立憲民主党を支持する層では賛成27.1%(反対55.2%)。
無党派層で見ると、賛成43.8%(反対40.2%)。
今のところダブル選挙に前向きなのは自民党支持層のようだ。立憲民主党支持層にとっては「まずは参院選で足場を固めることが最優先」といったところだろうか。

ダブル選論は「揺さぶり」「求心力維持策」?

これまでの情勢や取材などを総合すると、“ダブル論”は、現状ではあくまでカードであり、野党への揺さぶりという側面が強いように見受けられる。周囲が否定しないのも、心理的なプレッシャーを与える効果を狙っているようだ

ただ言わずもがな、政界は「一寸先は闇」。これまで挙げた要素の他にも経済の動向や日露を含む外交交渉、安倍首相4選論など、政権を左右する新たな出来事や変化が起こる可能性がないとは言えない。

関係者は「『安倍首相ならダブルに打って出るかも』という状況が求心力の維持に繋がっている」と解説する。「解散カード」と「求心力維持」が不可分の関係だとすれば、ダブルの憶測をギリギリまで引っ張ることは安倍首相だけでなく、周囲の誰もが考えることだろう。

ダブル選は国民にとって2倍の権利行使に

「ダブルか否か」の答えが出るまであと数か月。安倍首相や政府・与党幹部らの言動にはさらに注目する必要があるが、少なくとも国の行く末を決めるチャンスが与えられることは有権者にとって悪くないはずだ。ダブル選挙になれば、当然ながらその権利行使の機会も2倍に増える。

平成に続く新たな時代になってから初めての国政選挙は、果たしてどのような形で行われるのか。その“戦場の範囲”を決めるのは安倍首相だが、実際に選んで結果を下すのは、ほかならぬ我々有権者であることを忘れてはならない。

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最終更新:3/13(水) 6:31
FNN PRIME

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