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飼い主のいない猫を「地域猫」として世話 宇部

3/13(水) 15:43配信

宇部日報

ボランティア団体が共存の試み

 宇部市が目指す「動物と共生するまちづくり」の一環として、飼い主のいない港町の猫たちを「地域猫」として管理していこうという取り組みが進んでいる。宇部健康福祉センターに収容された猫の里親探しをしているボランティアグループ猫吉(平田克恵代表)が1月から着手。避妊・去勢手術を徹底し、餌をやる周辺住民に、ふん尿の始末への協力を呼び掛けるなど、人と猫がうまく共存していけるように努めている。
 市地方卸売市場周辺には、飼い主のいない猫が20匹以上確認されている。餌を与える人はいるものの、これまで避妊・去勢の策が講じられずに増えたと考えられるが、周辺から苦情が出ており、県や市と協働して同グループが取り組みを開始した。
 特定の飼い主はいないが、地域の認知と合意の下、住民やボランティアらに共同管理されているのが地域猫。飼い主がいないことを地域の問題として捉え、最終的にはそのような存在の解消を目指す活動は、現在、全国各地で行われている。
 猫吉メンバーはこの2カ月、連日港町に足を運び、スマートフォンで写真を撮るなどして現状を確認。一時保護して手術を施し、個々の特徴や居着いている場所を整理したファイルを作成している。猫同士の関係性や、ふん尿の状況もチェック。餌をやっている人たちの話を聞いて回り、ふん尿の始末への協力を呼び掛けている。猫に困っている人たちにも会い、活動について説明して理解を求めている。
 今後は、餌を与える場所と排せつ場所を決めてしつけを行い、餌をやる人を中心に清掃への協力を呼び掛けていく。
 日頃から餌をやっている80歳代の女性は「猫たちがおなかをすかせているのがかわいそうだし、日々私を待ってくれているのが喜びにもなっている。港や海が汚れないように、排せつ物は気付いたら持ち帰って、ごみに出している。嫌いな人もいて餌やりが気が引けるときもあるので、この活動が進んで、多くの人が活動を知るようになればいい」と語る。
 平田代表は「避妊・去勢をすれば、一代限りで増えていくことはない。餌をやるのなら、ふん尿を始末するのが当たり前という意識が餌やりさんの中に広がるように、根気よく声掛けしていく。地域猫として多くの子が命を全うできるように努力していきたい」と話している。

最終更新:3/13(水) 15:43
宇部日報

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