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平原綾香、得意な泳ぎは「バタフライ」 五輪コンサート、フルオケで熱唱

3/13(水) 0:12配信

MusicVoice

 東京五輪開催まで500日と迫った12日、東京・日本橋で『日本橋 meets オリンピックコンサート』が開かれた。五輪精神を伝える活動の一環。平原綾香も登場し、感動が詰まった五輪映像と壮大なフルオーケストラのもとで「Jupiter」などを歌い届けた。

 日本オリンピック委員会(JOC)が主催。オリンピック精神を伝える「オリンピック・ムーブメント」活動の一環で、五輪精神を掲げるスポーツと文化の融合を形にした。園田隆一郎氏の指揮のもと、THE ORCHESTRA JAPANが演奏した。

 まずは五輪の幕開けを華々しく飾るかのように「オリンピック・ファンファーレとテーマ」でスタート。ティンパニの力強い音色に次いで晴れやかな管楽器が威勢を放つ。そして軽快な弦楽器が続く。勇ましい幕開けからゆったりとしたメロディに変わる。その後ろで流れる選手のドラマは美しい旋律と重なっていた。

 期待感が膨らんだところで平昌冬季五輪の映像とともに、アマンダ・マクブルームの「The Rose」。弦楽器の優しい音色での始まり。映像に流れる選手の涙や喜びを全て包み込むような温もりのあるメロディは終盤に向けて凄まじいエネルギーを放つ。その流れを汲むようにピョートル・イリイチ・チャイコフスキーの「交響曲第4番 ヘ短調 作品36から第4楽章」。勝利の女神がほほ笑むような希望に満ちた音色で満たし、最後は羽生結弦選手の映像と共に締めくくった。

 3曲を終えたところで平原綾香が登場。ピンク色の華やかなドレスに身を包んだ平原は手を振りながら優しい笑みを届けると改めて深々と一礼。そして、息を大きく吸い込み優しく歌い出した。その第一声は鳥肌が立つほどの凄まじい力があった。

 平原が歌ったのは「Jupiter」。静かに始まったその歌は、途中からエレキギターとドラムが加わった。唸るギター、跳ねるドラム。クラシカルな音色に生まれるリズム感のある音、まさに豪華絢爛なサウンドだった。そのなかで響く平原の低音は迫力があった。終盤に向けて最高潮を迎えるなか平原は突き抜けるようなファルセットで会場の全てを飲み込んだ。

 圧巻のステージに酔いしれる観客。余韻に浸るなかで、ウェイトリフティングの三宅宏実選手らを交えたトークコーナー。まず平原は「素晴らしいオーケストラ、指揮者、そしてホール。更にアスリートの方が聴いて下さるということで気合いを入れました」と感想。

 ウェイトリフティングをやる以前は音楽の先生だった母の影響でピアノを習っていたという三宅選手。音楽を間近に聴いて「感動しました。映像も素晴らしくてそこに音楽が乗るのでグッときました」と感激の表情。

 一方、スポーツ好きでクラシックバレエを11年、水泳を8年続けている平原はスポーツと音楽の共通点として「ここという時は力を発揮しないといけない。食事やイメージトレーニングをしてから舞台に臨む点も含めて似ている部分はあるけど、背負ってやるものが違う。尊敬しています」。東京五輪に向けては「全種目見ます。楽しみです。音楽で応援していきたい」と語った。ちなみに平原の得意な泳法は「バタフライ」だという。

 コンサート後半は、リヒャルト・ワーグナーの「歌劇『タンホイザー』序曲」。雄大且つ劇的でスケール感の大きいこの楽曲は、内に秘める力強さ表現するかのように静かに燃えていた。激しさの後に訪れるソフトな音色は、五輪の数々のドラマを彩った。そして、テノール・澤原行正、村上公太、バリトン・北川辰彦を迎えての「オリンピック賛歌」(スピロ・サマラ)で本編は締めくくり。

 平原が再びステージに登場してフルオーケストラによる「愛は花、君はその種子」。ピアノとハープの美しい音色に導かれ平原が歌い出す。心を撫でるように終始そっと優しく歌う平原のその歌声には温かみがあった。スクリーンにはリオ五輪で敗北し涙する吉田沙保里選手の映像。新鋭の台頭や陸上男子400mリレーでの銀など様々なドラマが映し出されていた。そこで描かれる悲しみや喜び、全ての感情を平原の歌声が救っていくようだった。

 スポーツと音楽の美しさ。観客の感動は割れんばかりの拍手となって表れていた。

最終更新:3/13(水) 0:17
MusicVoice

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