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ボーイング株が大幅続落、欧州各国も737MAXに運航停止命令

3/12(火) 23:55配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米航空機メーカー、ボーイングは深刻な世界的危機に陥った。同社で最も売れ行きの良い737MAX型機が5カ月で2回目の墜落事故を起こしたのを受け、安全性への懸念から各国当局が相次ぎ運航停止を命令した。

ボーイングの株価は2日間としては約10年で最大の下げを記録した。3月10日にエチオピア航空が運航していた同型機の墜落事故を巡り調査官が原因究明を進める中、欧州連合(EU)とインドは同型機の運航停止措置を講じた。

米連邦航空局(FAA)は737MAXの耐空性に信頼を表明したものの、世界の中では孤立している。中国、オーストラリア、シンガポールなどの当局がすでに運航停止を命じ、南米やアフリカ、中東の航空会社は同機種の使用を控えると決定した。だが欧州にまで運航停止が広がり、エチオピアでの事故の対応に追われるボーイングには大きな打撃となった。

ジェフリーズのアナリスト、サンディー・モリス氏は「私はこの展開に驚き困惑しながら注目している。今目にしているのはFAAに対する反逆も同然だ。アメリカン航空とサウスウエスト航空に対し、この航空機を本当にまだ運航できるのかと問い掛けている」と指摘した。

12日のニューヨーク株式市場では、ボーイング株は前日比6.1%下落し375.41ドルで終了。2日間の下げは11%に達した。今週に入り同社の時価総額は約270億ドル(約3兆円)減少した。

米国ではサウスウェスト航空とアメリカン航空グループがエチオピア航空で事故が起きたのと同じ737MAX8を引き続き運航させている。ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスはMAX9が稼働中だ。

エア・カナダは737MAXの安全性を引き続き信頼して運航を継続すると表明したが、欧州での運航禁止を理由にロンドン行きの2便を欠航とした。カナダのガルノー運輸相は同型機について同国が「全ての可能性のある行動を検討している」と述べた上で、「拙速な決定は行わない」考えを示した。

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最終更新:3/13(水) 8:03
Bloomberg

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