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抗インフル薬ゾフルーザ未投与者から耐性ウイルス - 保有者から周囲に感染広がる恐れも

3/13(水) 15:50配信

医療介護CBニュース

 国立感染症研究所は12日、抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ」(一般名バロキサビル マルボキシル)の耐性変異ウイルスについて、この薬が投与されていない患者から検出したと発表した。未投与の乳児のケースでは、同薬を投与された兄から感染した可能性があるとしており、耐性ウイルスを持った人から周囲に感染が広がる恐れが出てきた。【新井哉】

 同研究所は2月、生後8カ月の乳児から耐性変異ウイルスを検出した。この乳児はインフルエンザ発症の翌日に医療機関を受診し、タミフルが投与されていた。乳児が発症した前日に兄がインフルエンザを発症し、ゾフルーザが投与されていたため、「兄弟間での感染伝播の可能性がある」との見解を示している。

 三重県保健環境研究所と横浜市衛生研究所でも、ゾフルーザを投与していない患者(それぞれ1人)から耐性変異ウイルスを検出しており、国立感染症研究所は「耐性変異ウイルスの発生動向の把握は、国内のみならず世界的にも極めて重要な公衆衛生上の課題」と指摘。引き続き耐性株サーベイランスを実施し、速やかに情報を提供していく方針だ。

 耐性変異ウイルスを巡っては、2018年12月に横浜市の小学校で集団感染が発生し、ゾフルーザを投与された小児から、ゾフルーザに対する感受性が約80―120倍低下した耐性変異ウイルスが検出されていた。国立感染症研究所によると、今シーズンのゾフルーザ耐性株の検出率は、A(H3N2)で24.7%となっている。

CBnews

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