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Googleのお墨付きを受けた「CLOMO MDM」のユーザー会が開催

3/14(木) 9:00配信

アスキー

グローバルに9社しかいないという「Android Enterprise Recommended」を取得したアイキューブドシステムズがCLOMO MDMのメリットやユーザー事例を披露するイベントを開催した。
 CLOMOは企業が管理するモバイル端末をリモート管理するEMMサービス。Android Enterpriseプログラムに参画し、台数でも機能でも厳しい要件をクリアし、1月23日に「Android Enterprise Recommended」を取得したことが発表された。同日開催されたCLOMOユーザー会ではユーザー事例や活用法だけではなく、Android Enterprise RecommendedについてGoogleのセッションもあった。
 

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99.99%の端末には有害な可能性のあるアプリは入っていない
 Googleは、企業向けスマホに高い要件を課して、クリアした端末やサービスに「Android Enterprise Recommended」というお墨付きを出している。中でも「EMM」(Enterprise Mobility Management=エンタープライズモビリティ管理)では、マイクロソフトやVMware、IBM MaaS360など、グローバルで9社しか取得していない。そのうちの1社にアイキューブドシステムズのCLOMOも含まれているという。
 
 まずは、アイキューブドシステムズ 取締役 営業本部長 林正寿氏から開会の挨拶。CLOMOのユーザーは昨年対比で2倍に成長しているとのこと。契約数も増えており、相変わらずiOSが強い中、ユーザーデータを見ると、Androidは8%から14%、Windowsが2%から4%に増加しているそう。
 
「活性化している理由は3つあります。1つ目は、端末の活用が進んでいる点。働き方改革やガラケーからスマホへの乗り換えなども理由です。2つ目は、端末の活用法が変化している点です。従来は社員のところの活用はできていたのですが、その先、お客さまの満足度を向上するためにタブレットなどを使っています。3つ目が、CLOMOの端末管理機能が高度化している点です。競合メーカーとは差が付いてきているかなと思っています」(林氏)
 
 次に登壇したのが、GoogleのAndroid Enterprise Regional Manager ベンジャミン・シーブ氏。お題は「企業向けのモバイルプラットフォームにAndroidが選ばれる理由」。
 
 Android端末のハードウェアやAndroid OSには多数のセキュリティが搭載されており、Android OSを管理するためのAPIもGoogleから提供されている。ユーザー企業のIT担当者が、エンドユーザーの端末でできることや使えるアプリをすべてコントロールできる。さらに、アプリを実行するレイヤーでも、セキュリティ機能を搭載している。
 
「今日はアプリケーションレイヤーの話をします。Google PlayプロテクトはGoogleが提供するAndroid向けの包括的なセキュリティサービスです。アプリのスキャンや分析などを含む最新のセキュリティ機能などにより、端末およびエコシステムを保護しています」(ベンジャミン氏)
 
 続くスライドでは、2016年第1四半期から2017年第4四半期までの折れ線グラフが提示された。Google Play ストアのアプリのみを使っている端末と、他のアプリ配信元のアプリをインストールしている端末に、有害な可能性のあるアプリがインストールされている確率だ。どちらも年々下がっており、2017年4四半期では、他のアプリ配信元のアプリ入 り端末で0.79%、Google Play ストアのみだと0.01%になっている。つまり、99.99%の端末には有害な可能性のあるアプリは入っていないというわけだ。
 
「よくお客さまから、簡単に導入し、すぐ展開し、すぐ使えるようにしたいと言われます。そこで、いくつかの導入方法を用意しています。たとえばQRコードです。あまり知られていないのですが、端末を箱から出して電源を入れると、ウェルカム画面が起動します。そこで、同じところを6回タップするとカメラが起動するので、EMMソリューションから発行されたQRコードをスキャンすると、自動的に指定されたエージェントをダウンロードし、立ち上がります」(ベンジャミン氏)
 
 加えて、昨年発表された「ゼロタッチ登録」を紹介。事前に端末のシリアル番号をサーバー側に登録しておくと、エンドユーザーは自身で端末の設定をする必要がないという方法だ。端末を箱から出して電源を入れるだけで、管理されている端末として認識するので手間がかからない。
 
「ソリューションを選択する際に、悩んでしまうお客さまが多く、よくGoogleの意見を求められます。そこで、『Android Enterprise Recommended』プログラムを昨年の2月に発表しました。Googleが推奨しているソリューションを紹介するプログラムです。企業向けの厳しい要件を満たすAndroid 搭載端末とサービスですので、安心して選んで⻑く使えるようになっています」 (ベンジャミン氏)
 
 「Android Enterprise Recommended」プログラムには、2018年2月に発表された「端末」に加え、今回お目見えした「EMM」というカテゴリーがある。
 
「セキュリティ機能やAndroid Enterpriseの提供などに非常に高めの基準を決めさせていただきましたが、アイキューブドシステムズさんも基準を満たしており、今回取得にいたりました」(ベンジャミン氏)
 
クラウド&モバイル時代にマイクロソフトの進む道
 次のセッションは「クラウド時代のセキュリティ~マイクロソフトの進む道~」というお題で、日本マイクロソフト パートナー事業本部 ISVビジネス推進本部 福地洋二郎氏が登壇した。
 
 マイクロソフトは10年前、2008年にはWindowsとOfficeの2本柱で、製品のライセンス販売が中心で、競合他社と激しい争いをしていた。しかし、2018年には、インテリジェントクラウドとインテリジェントエッジを主力にして展開しており、パートナーを重視しているという。
 
「今まではプロダクトの売り上げが社員のKPIでした。現在はお客さまがクラウドの利用量、つまりユーザーがどれだけ活用しているかがKPIになっています」(福地氏)
 
 スライドに大きく「1425%」と表示され、福地氏は「何の数字でしょう」と問いかけた。答えは、サイバー攻撃を行なうときのROI(投資収益率)だという。たとえば、100万円を投資して攻撃すると1425万円の利益が得られるということ。これだけ儲かるのであれば、サイバー攻撃が増える一方なのもうなづけるところ。
 
 世界でもっともサイバー攻撃を受けているのが、アメリカの国防省で、2番目がマイクロソフトと言われているそう。そこで、クラウド部分のセキュリティを強化し、世界各国91のコンプライアンスに適合しているという。さらに、サイバーディフェンスオペレーションズセンターで、Azureを監視。サイバークライムセンターでは、FBIや日本の警察と連携し、攻撃者の位置を特定して情報を提供している。
 
「Windows MobileでCSP(構成サービス プロバイダー)に対応していましたが、Windows 10でも対応しています。アップデートのリリースを追うごとに対応CSPを増やしています。もともと41個でしたが現在は66個のCSPに対応しています」(福地氏)
 
導入検討中のUSENも登壇
 ユーザー事例としては珍しく、検討段階の会社も登壇した。お題は「タブレットを使った店舗向けサービスにおける新たなMDM活用の可能性」でUSENの野村氏が登壇した。「実はCLOMOに出会ったばかりで、これから導入しようと思っています。今日この壇上に立ったので、導入せざるを得ない状況です(笑)」(野村氏)
 
 野村氏は、店舗における各種サービスでタブレットを利用する上で、たくさんの問題が出てきたと語る。Wi-Fi接続が不安定だったり、バージョンアップがユーザー操作に依存していたり、逆にOSの自動更新により不具合対策が後手に回ったりした。キッティングが煩雑なうえ、遠隔リモート操作で設定が変更できず、運用コストが増加。サーバーと端末間のセキュリティも心配だった。
 
「そこで出会ったのがCLOMOでした。まだ使ってないので、想像で実現できることを書いてみました(笑)」という野村氏は、Android Enterpriseにいち早くキャッチアップしているところに期待しているという。また、業務用にWiFiを固定したり、専用アプリを指定したり、ユーザーによる初期化を制限することで、業務用のサービスを使えるようにしたいという。「遠隔でなんでもできそう。ゼロタッチ・キッティングや遠隔監視もどうやらできそうだと。何よりも業務端末なので、不正サイトへはアクセスさせたくないですし、盗難の時に端末をロックできることも重要です」(野村氏)
 
 USENではCLOMOの導入を予定しているが、一緒に新しいサービスも検討しているという。たとえば、店舗向けサービスを顧客の端末に提供したり、タブレット以外のIoTデバイスも遠隔管理することを考えているそうだ。
 
 企業におけるモバイル端末の導入は今後も進むことは確実。数年単位でリプレースされる最新端末の効率的な管理は、今後重要課題となっていくだろう。そんな流れの中、EMM市場で8年連続シェアNo.1を謳っている「CLOMO」は、「Android Enterprise Recommended」というお墨付きをもらい、さらに活躍の場を広げていきそうだ。
 
 
文● 柳谷智宣 編集●大谷イビサ

最終更新:3/14(木) 9:00
アスキー

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