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Sandy Bridgeおじさん必見! 最新プラットフォームの自作PCは性能がこんなに違う

3/14(木) 18:33配信

マイナビニュース

8年で性能はどの程度変わったか?

では最後に性能検証といこう。今回はCPUやストレージの性能を見るためのベンチマークテストを中心に展開する。本当はグラフィックスカードも2011年当時のものにしたかったが調達の問題もあり、現行のGeForce RTX 2060で統一した。

Core i7-2600搭載PCに最新グラフィックスカードを組み込んで延命を図った場合に、性能がどの程度出せるのか、という状況を想定したテストと考えてもらえれば幸いだ。

今回の検証環境は以下の通りとなる。記載のないパーツは全て共通となっている。


■検証環境:第2世代Core


パーツ
製品名


CPU
Intel Core i7-2600(4C8T、最大3.8GHz)


マザーボード
ASUSTeK P8Z68M-PRO(Intel Z68)


メモリ
Corsair CMY16GX3M2A2133C11
(DDR3-1600で運用、8GB×2)


グラフィックス
NVIDIA GeForce RTX 2060 Founders Edition


ストレージ
Intel SSDSC2CT120A3K5
(SATA SSD、120GB)


電源ユニット
Silverstone ST85F-PT
(850W、80Plus Platinum)


CPUクーラー
CRYORIG A40(簡易水冷)


OS
Windows10 Pro 64bit版(October 2019 Update)


■検証環境:第9世代Core


パーツ
製品名


CPU
Intel Core i9-9900K(8C16T、最大5GHz)


マザーボード
ASRock Z390 Taichi(Intel Z390)


メモリ
G.Skill F4-3200C16D-16GTZRX
(DDR4-2666で運用、8GB×2)


ストレージ
Westerndigital WDS100T2X0C
(NVMe M.2 SSD、1TB)


■検証環境:第2世代Ryzen


パーツ
製品名


CPU
AMD Ryzen 7 2700X(8C16T、最大4.3GHz)


マザーボード
GIGABYTE X470 AORUS GAMING 7 WIFI
(AMD X470)


まずは定番「CINEBENCH R15」でCPUの計算力の違いをチェックしよう。

現在のCPUは、8年前の4コア/8スレッドのCPUと比べて3倍前後のマルチスレッド性能を持っていることが分かる。動画のエンコードをやっていなければ不要な性能かもしれないが、いまはゲームでもマルチスレッド処理が入っている時代だ。

ブラウザの処理などでも効いてくるシングルスレッド性能は、8年経過しても6割もアップしていない。この辺が“Sandy Bridgeおじさん”がまだ生存している理由のひとつだが、CPUをRyzen 7に変えるだけでも重いWebページの処理速度のサクサク感が変わってくるはずだ。

続いてはPCの総合性能を見る「PCMark10」を使用する。テストはGaming以外を実行するStandardテストを実施した。結果表示画面で提示される総合スコア(Overall)の他に、テストグループ別のスコアも比較しよう。

スコアでトップを獲ったのはCINEBENCHでトップにたったCore i9-9900Kだが、総合スコアだけ見ればRyzen 7 2700Xと誤差程度の差しか付けていない。Standardテストは比較的処理の軽いテスト中心で実行するのと、CPUにより得意とするテストグループが違うためだ。

Core i9-9900Kは写真編集やCG制作といったデジタルコンテンツ制作系(DCC)でスコアを伸ばしているが、Ryzen 7 2700Xはオフィス系作業(Productivity)でスコアを伸ばしている。

こうしてみるとCore i7-2600も割と悪くない結果を残せている。軽めの作業中心ならまだ現役、と考える人が多いのもうなずける。

ゲームではどれだけ差ができる

さて、PCゲーム系では一体どういった差になるか、ということで最初に「3DMark」でスコア比べをしてみたい。RTX 2060を組み込んで延命したCore i7-2600搭載PCはちゃんと性能を出せるのだろうか? という想定で考えるとよいだろう。テストは“Fire Strike”のみを実行したが、段階別のスコアも比較する。

GPUで高速に描画するためには、CPUも速くないと意味がない。同じRTX 2060を組み込んであっても、CPUそのもののパワーが8年前と現在とでは段違いに違うのと、CPUとGPUを接続するPCI-Expressバスの帯域が2倍違うので、そこでも足を引っ張られてしまう。Core i9-9900Kに組み込んだ時に比べ7割程度の性能しか出せなくなっている点に注目したい。

また、ゲームと一口に言っても軽いものと重いもので傾向が違うはず。まずは軽めの代表である「Apex Legends」のフレームレートを比較しよう。画質は全設定を一番重い設定とし、解像度は1920×1080ドットに設定。トレーニング用ステージで一定のコースを移動した時のフレームレートを「OCAT」で測定した。

3DMarkでは露骨な差が付いていたが、Apex LegendsではCore i7-2600でも平均130fps以上出せているのでプレイは快適だ。ただ最低fpsの落ち込みが大きいので、ときどきカクつく感じだ。ただ一般的なリフレッシュレート60Hz液晶を使っていれば、判別はできないだろう。

やや重めのゲーム代表「BIOHAZARD RE:2」も試してみたい。DirectX12モードで起動し、画質は全項目最大にセット。ただアンチエイリアスのみ最高1段下のFXAA+TAAとしている。警察署ロビー~西側通路にかけて移動した時のフレームレートを「OCAT」で測定した。

このゲームはVRAMにテクスチャのデータをキャッシュする関係か、メモリ~CPU~GPUのバスまわりが弱いとかなりカクつく。実際Core i7-2600では平均fpsこそそこそこ高いが、特に初めて通る通路に入るとカク付きが激しく、ゾンビを回避するのも苦労するほどだ。逆にCore i9-9990KやRyzen 7 2700Xは同じ条件でもカクつかない。最新プラットフォームの強みが一番感じられるテストだった。

ストレージ系のパフォーマンスを「CrystalDiskMark」でチェックしよう。計測条件はCrystalDiskMarkのデフォルトを使用している。


Core i7-2600に旧世代SSDを接続した時の性能だが、シーケンシャルリードはSATA SSDとしてはやや遅いが520MB/sec以上出ているのでそこそこ速い。試しにこれをCore i9-9900Kのマシンに接続しても読み書き性能は劇的に変化しない。

ただし、同じ9900KでもMX300を接続するとリード性能を中心に改善するので、旧世代SSDを最新PCに繋いでも、そのSSD自体がボトルネックになる可能性もある。


Core i7-2600にSSD 330でもシーケンシャルリードは十分高いと言えるかもしれないが、そんな性能は現行のNVMe M.2 SSDに比べればかわいいものだ。シーケンシャルリードは3.2GB/secを超えるため、動画編集等で威力を発揮するだろう。

数値をよく見るとRyzen 7 2700X+X470マザーに接続した方が高速だが、これはRyzenのCPU側に直結されたM.2スロットに接続したためだ。

最後に最新マザーの特権であるUSB Type-Cを利用したUSB 3.1 Gen2による外付けSSDでは、どの程度のパフォーマンスが出るかも検証してみた。SATA接続時に比べ全体的に性能が落ちるが、シーケンシャルリードはあまり落ち込まない。HDDより快適で取り回しやすい外付けストレージとして使えそうだ。

まとめ:パフォーマンス以外のメリットからも目を背けるべからず

第2世代Coreでも「用途次第ではまだ現役」という主張に対し、強く反論するつもりはないが、CPUのパフォーマンスにしてもインタフェースにしても、今後使い続けるには伸びしろが非常に少ない。

グラフィックスカードを強化すれば、ある程度のゲーミングPCとして利用できるかもしれないが、足回りが弱いので重めのゲームの前には無力。変に策を弄して強化・延命を狙うよりもモダンなインタフェースを備えた最新プラットフォームへCPUごと乗り換えた方がより満足度の高いマシンになるだろう。

加藤勝明

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