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10項目の約束破り 「しつけ」で水風呂に 福岡・小2長女虐待

3/14(木) 23:41配信

毎日新聞

 昨年12月に小学2年の長女(8)の両手足を縛り、自宅の水風呂に入れ放置したとして、福岡県警は14日、同県筑紫野市のアルバイトの母親(29)と同居する内縁関係の自営業、八尋潤容疑者(29)を殺人未遂容疑で再逮捕した。県警は今年1月にも同様の虐待をしたとして、2人を傷害容疑で逮捕していた。2人は約束を守れなかった時の「しつけ」と称し、長い時は数時間、水風呂に入れる虐待を繰り返し、動画撮影もしていたという。

 再逮捕容疑は昨年12月29日午前6時半ごろ、ひものようなもので長女の両手を後ろ手に縛り、両足も縛って水風呂に抱え入れた上、長女がパニックになって気絶するまで放置したとしている。水風呂は座った状態で顔がぎりぎり出る深さで、水温は約11度だった。県警は、冬に手足を縛って水風呂に入れ放置すれば凍死や溺死する可能性があると2人が認識していたと判断し、殺人未遂容疑を適用した。

 県警によると、母親は「死ぬかもしれないと認識していた」、八尋容疑者は「反省してます。間違いありません」といずれも容疑を認めている。八尋容疑者は水風呂に入れた理由について「たたいたりするとあざが残り、外部に虐待がばれるから」という趣旨の供述をしているという。

 八尋容疑者と母親は昨年夏ごろから暮らし始めた。同居する子供は長女だけで、同11~12月ごろには「いわれたことはいちどできく」「わがままをいわない」など10項目の約束の「誓約書」を長女に書かせ、八尋容疑者の発案により約束を守れないと水風呂に入れる虐待を繰り返すようになった。

 水風呂に入れる時間は約束を破った項目の数で決められており、普段でも1~2時間程度、長い時には数時間に及ぶこともあったという。2人は水風呂に入れる様子をスマートフォンで動画撮影し、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で共有していたとされ、複数の動画が残っていた。

 虐待は今年1月25日、長女の体にあった複数の傷に気付いた学校関係者が児童相談所に通告し発覚した。児相は県警に通報するとともに、長女を保護。県警は通告があった日の前日に長女を無理やり水風呂に入れたとして先月、2人を傷害容疑で逮捕。福岡地検は今月14日、2人を暴行罪で、八尋容疑者については傷害罪でも起訴した。長女は現在も児相が保護している。

 児相によると、2017年秋にも長女への虐待の疑いを指摘する相談があり、親を指導していた。【石井尚、柿崎誠】

最終更新:3/15(金) 0:51
毎日新聞

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