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リオ五輪代表・塩尻和也、順大卒業 「マラソンは東京五輪後に考えます」

3/14(木) 18:39配信

スポーツ報知

 2016年リオ五輪陸上男子3000メートル障害代表の順大の塩尻和也(4年)が14日、東京・港区のホテルで行われた卒業式に出席し、激動の4年間をしみじみと振り返った。卒業式では、リオ五輪陸上男子1600メートルリレー代表の北川貴理(4年)らともに「最優秀選手賞」を受賞し、表彰された。

 塩尻はまだ19歳だった2年時の16年にリオ五輪3000メートル障害に出場。予選落ちに終わったが、貴重な経験を糧に成長を続け、今年の箱根駅伝では花の2区で日本人選手歴代最高の1時間6分45秒(区間2位)で走破した。常に積極的な走りとは対照的に陸上から離れると、おっとりとした口調と動作が特徴的で「お塩さま」の愛称を持つ塩尻は、4年間で最もうれしかったことは、リオ五輪出場でもなく、2区日本人最高記録でもなく、4年時の箱根駅伝で8位になったことを挙げた。

 「最後の箱根駅伝で本当はもっと上位を狙っていましたが、何とかシード権(10位以内)を後輩たちに残せたことは一番の良い思い出です」と笑顔で話した。

 逆に4年間で最も悔しかったことは14秒差でシード権を逃した3年時の箱根駅伝を挙げた。「僕が2区でしっかり走れず(区間10位)、シード権を取れなかった。1学年上の先輩たちに申し訳なかったです」と静かに話した。

 リオ五輪出場も悔しい思い出として挙げる。「まるで勝負できずに悔しかった。次は世界の選手たちと勝負できる力をつけたい」と前を向いた。

 4月から富士通に入社し、社会人ランナーとして、新たな一歩を踏み出す。「今年のドーハ世界陸上は3000メートル障害で狙います。来年の東京五輪は3000メートル障害をメインに5000メートル、1万メートルも狙っていきたい」と意欲を示した。

 箱根駅伝2区でしのぎを削った中大の堀尾謙介(4年)が東京マラソン(3日)で日本人トップの5位と健闘し、学生で唯一、東京五輪マラソン代表選考会(MGC、9月15日)の出場権を獲得。「堀尾選手の活躍は同学年として大きな刺激になりました。マラソン挑戦は東京五輪が終わったら、ゆっくり考えたいですね」と落ち着いた口調で話した。

 3000メートル障害、5000メートル、そして、マラソン。様々な可能性を持つ。花の2区の日本人最高記録はダテではない。箱根駅伝を“首席”で卒業した塩尻は、さらなる高みを目指す。

最終更新:3/14(木) 19:20
スポーツ報知

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