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愛知製鋼、次世代車リングギヤ用の熱間ローリングミル稼働。電動サーボ採用で高品質化

3/14(木) 6:03配信

鉄鋼新聞

 愛知製鋼(社長・藤岡高広氏)は13日、次世代車向けに需要増が見込まれる駆動系部品戦略の一環として、ディファレンシャルリングギヤ(差動機構用)生産用の熱間ローリングミルライン2ラインを鍛造工場内(愛知県東海市)に新設、同日竣工式を行い稼働したと発表した。投資額は約18億円。同ギヤを月間18万個生産できる。高歩留まり・高生産性を維持しつつ、新開発の電動サーボ駆動の縦型ローリングミルを採用しているのが特徴。
 自動車業界はCASEに代表される「100年に一度の大転換期」を迎えており、HV、PHV、EV、FCVなどの次世代車シフトが進めば、エンジン部品は減少が見込まれるが、リングギヤなどの駆動系部品は逆に、今まで以上に高い需要が見込まれる。また、自動車の現地生産拡大により、グローバルでの同ギヤ等の供給体制はますます強化する必要がある。 
 今回、国内鍛造工場を「マザー工場」とする新生産ラインの構築により、今後のグローバルでの駆動系部品の競争力向上を図るため、新たな熱間ローリングミル2ラインを建設した。設備構成は、高周波加熱炉、トランスファー搬送式自動プレス、ローリングミル、FIA(熱間鍛造時の保有エネルギーを利用した熱処理)4炉。
 新ラインは、金型を従来の横型から縦型に配置変更。これにより部品点数の低減と設備のコンパクト化を図るとともに、酸化スケールの巻き込みを防ぐことでより高品質のリングギヤを生産できるようになった。
 また、電動サーボ機構の採用で再現性の高い圧延制御を実現。作業者のスキルに依存しない生産を可能とした。さらに、加熱から熱処理工程までの一貫したライン設計と段替作業の改善によるリードタイム短縮を実現し、 省エネルギー化やCO2排出量削減にも貢献する。

最終更新:3/14(木) 6:03
鉄鋼新聞

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