ここから本文です

ひとりラーメン「一蘭」はなぜ外国人観光客に人気なのか?

3/14(木) 15:30配信

DANRO

福岡市に拠点を置くラーメンのチェーン店「一蘭」をご存知だろうか? 自習室のような仕切りのあるカウンター(正式名は“味集中カウンター”)。そこに着席し、注文用紙に麺の固さやスープの濃さを記入して提出すると、目の前の壁がすっと開き、丼を持った店員の腕が伸びてくる。それを、ひとりで黙々とすするのだ。

【画像】一人ずつ区切られている一蘭の「味集中カウンター」

個々の客がラーメンと一途に向き合えるこの環境こそが、ラーメン屋「一蘭」最大の特徴である。博多特有の極細ストレート麺に絡む、雑味の無い白濁スープ。メニューは潔く「とんこつラーメン」一本に絞っている。(神田桂一)

他人の目を気にせず、ラーメンに集中

元々「味集中カウンター」は「ラーメンに集中してもらうため」という理由で作られたらしいが、裏を返すと「他人の目を気にせずにラーメンが食べられる」ということになる。だから女性ひとりでも入りやすい。本来の目的からは逸れるものの、なんてストレスフリーなのだろう、と思う。

では、その環境の良さと味は本物なのか。僕は新宿にある一蘭に行ってみた。

一つ一つの席の両側に仕切りがあるテーブルに着くと、紙に自分の好みのあれこれを書かされることになる。そして、5分ほど待つと、待望のラーメンが正面の窓から届けられる。

たしかに、仕切りのおかげで味に集中できる! 隣に人がいると、調味料の取り合いや水の陣地争いで気を使わねばならない。そうなると、味に完全に集中することができない。

自分のテリトリーで食べられる幸せ……。それを噛み締めながら、僕はスープまで飲み干していた。

「一蘭に来る観光客は4種類に分けられる」

先日、ある面白い話を中国人の女性から聞いた。最近、一蘭が中華圏の旅行客に人気なのだそうだが、彼女によると、一蘭を求める中国人は大きく4つのタイプに分かれるというのだ。

1 普通に味が美味しいと思う人
2 カウンター席やオーダー用紙などの店内の仕組みが面白いと思う人
3 なにも考えずに、みんな行ってるから自分も行ってみたいという人
4 上記の考えになんとなく同感を持つ人
(まあまあ美味しい、まあまあ面白い、なんとなく人気だからってやつ)

中華圏の観光客の多くは、単純に「美味しいから」「面白いから」というよりも、アトラクション的なエンタメを求めて一蘭を訪れるのではないか。中国人の彼女はそう推察する。日本人の一蘭ファンのように「ひとりで食べたい」という目的ではなさそうだ。

一方、台湾人の女性にも聞いてみると、「日本のラーメンは台湾人にも人気だけど、個人でやってるラーメン屋は敷居が高い。チェーン店で一番入りやすいのが一蘭」という答えが返ってきた。こちらも、ひとりで食べられるということとは、特に関係がないようだ。

ここ数年、日本のラーメン店に外国人観光客が長蛇の列をなす光景が定番と化している。しかし、一蘭の店舗が近くにないせいもあって、正直「一蘭が外国人に人気」というのがあまりピンとこない。

彼女たちの言う通り、本当に一蘭は中華圏の観光客にウケているのか。

1/2ページ

最終更新:3/14(木) 21:31
DANRO

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事