ここから本文です

代表復帰の宇佐美貴史、葛藤の末「走る選手」で結果

3/14(木) 20:39配信

日刊スポーツ

国際親善試合キリンチャレンジ杯コロンビア戦(22日、日産ス)ボリビア戦(26日、ノエスタ)に臨む日本代表メンバーが14日、都内で発表された。デュッセルドルフFW宇佐美貴史(26)は、W杯ロシア大会以来、約9カ月ぶりに日本代表へ復帰。初めてのW杯は1試合の出場のみに終わり、悔しい思いをした。新たな武器を手に入れるため、W杯後は大幅な“イメチェン”に挑戦。代表復帰に意欲を燃やしていた日々を今、明らかにする。

【写真】宇佐美所属デュッセルドルフ、ある条件で残留決定も

   ◇   ◇   ◇ 

初めてのW杯を終えた宇佐美の顔つきは変わっていた。1部昇格を果たしたデュッセルドルフでは2季目。W杯後は、状態が上がらず開幕5試合目でようやく今季初出場を果たした。

「最初はなかなか(状態が)上がりきらなかった。徐々に試合に出始めて、チームの結果も上がってきた。個人的な結果(12試合1得点)に関しては、全然納得いくような数字ではないけど(チームが)5勝しているうちの4勝はフル出場近く出ている。(勝利に)貢献しているというところは悪くはないかな」

今季1部昇格を果たしたチームは序盤苦しんだ。強豪ひしめくブンデスリーガで戦い方は守備的。足もとの技術を生かす宇佐美のプレースタイルとは違う泥臭いプレーが求められた。

「自分のしたいことだけに集中したら、試合にすら出られへんから。自分がやりたいことはひとつ捨てて、チームに貢献せえへんことには選手としての価値も何も生まれへん。チームは相手に70~80%ボールを支配されて、20~30%しか、ボールを触られへんような状態。自分の良さを出さずに試合が終わるなんてこともあるけど、まずはチームとして愚直に戦わざるを得ない」

17年12月から個人トレーナーと走り方の改革を行ってきた。正しい走り方を身につけることで無駄な体力消耗を防ぎ、運動量増加につなげる。1年が過ぎ、ようやく結果が出てきた。

フル出場した昨年12月15日フライブルク戦では、走行距離11・28キロ、スプリント(ダッシュ)数はチーム2位の40回に上った。

「データとして見た時にしっかりかえってきているな、と。走る選手としてのポテンシャルをフライブルク戦で感じたし、かと言ってプレーのクオリティーが落ちているわけじゃない。監督には練習からハードワークしか求められていないし、そこができたら試合でできると言われている。できないところから目を背けると、そこすら伸ばせないような状況になる。葛藤はあるけど、ポジティブな意味の葛藤。ネガティブな意味ではない」

今年に入ってからチームでは途中出場が増えているが、目標はハッキリとしていた。もちろん、日本代表復帰。森保監督からも昨年欧州で再会した際に直接「戦力」と伝えられた。

「戦力として考えているし、試合に出続けてクラブでどんどん状態を上げてほしい、と。いい会話はできた。アジア杯に選ばれていなくてネガティブな部分もあるけど、今年の伸びしろを残した状態ではあると思う」

宇佐美にとっは進化の途上。今年は新たな可能性の幅を広げ、生まれ変わる。

「ハードワークをできた上で、攻撃的な特徴をどんどん出せるという(自身の)変わり方がベスト。それが本当の意味で新生、ニューになる。僕自身はハードワークするとか、チームのために走りきるということできていなかったから」

「新生宇佐美」はこれから。まず、後輩のMF堂安らが活躍する森保ジャパンで存在感を示す。【小杉舞】

最終更新:3/14(木) 21:01
日刊スポーツ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事