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利用者の往来検討へ アルツ磐梯と猫魔スキー場

3/15(金) 8:14配信

福島民報

 環境省は猫魔ケ岳(一、四〇四メートル)の尾根を境に南北に分断されているアルツ磐梯(磐梯町)と猫魔スキー場(北塩原村)を利用者が往来できるようにする方向で、具体的な移動手段やルート設定の検討に入る。十四日の参院環境委員会で自民党の森雅子参院議員(本県選挙区)の質問に明らかにした。

 両スキー場は星野リゾート(本社・長野県)が運営している。磐梯朝日国立公園内にあり、両スキー場をつなぐためには尾根部分の山林の一部を開発する必要がある。このため、自然環境の保全と観光利用の促進の両方の観点を踏まえた同省の判断が焦点となっていた。

 森氏は東京電力福島第一原発事故による風評を払拭(ふっしょく)する必要があると強調。その上で「複数のスキー場をロープウエーなどでつなぎ、魅力あるスキー場にするには環境省の理解が必要だ」と訴えた。

 これに対し、同省担当者は「国立公園の自然環境を保全しながら、観光面での地域の魅力を高めていくことが必要」との認識を示し、「往来の手段、ルートの位置設定について検討を加えつつ、その具体化に向けて前向きに相談に乗っていく」と述べた。

 町と村は二〇一六(平成二十八)年から、環境省に要望書を提出し、両スキー場間の往来を求めてきた。要望書では、南北の斜面で異なる雪質の魅力を生かし、東日本大震災と原発事故の影響による利用者減に歯止めをかけるとともに、地域の雇用促進につなげたいとしてきた。

 五十嵐源市町長は「構想の具体化に一歩前進した。力強く元気な会津の実現に向け、引き続き協議していく」と評価した。小椋敏一村長は「事故など緊急時にも迅速な対応が可能となり、利用客の安全安心につながる」と期待を寄せた。

 星野リゾートは「タイプの異なる二つのスキー場を自由に行き来できることで魅力は格段に増し、国内だけではなく近年増加する訪日外国人に対しても冬季の地域魅力として訴求できると考えている」とコメントした。

最終更新:3/15(金) 8:14
福島民報

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