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「羅城門」南西で新たに道路跡 京の玄関口と一体整備か 平城京

3/15(金) 9:01配信

産経新聞

 奈良県大和郡山市の平城京南方遺跡・右京域(西部分)で、京を碁盤目状に整備した都市区画「条坊」と同規格の道路跡が新たに見つかり、市教委が発表した。調査地は、京の南端とされる九条大路にあった正門「羅城門」跡付近(同市野垣内町)。道路を拡幅した跡があったことから、羅城門やそこから延びる城壁「羅城」と一体的に再整備された可能性が高いという。

 市教委は羅城門跡の南西にある調査地で、九条大路と並行して東西に走る「十条」条間北小路と想定される道路跡と側溝跡を確認した。側溝跡は道路をはさんで南側に1本、北側に2本あり、北側は奈良時代中期に内側の溝(幅約1・8メートル)を埋め戻した後、外側の溝(同2・6メートル)を掘ったとみられ、道路幅は約6メートルから約7・6メートルに拡幅されていた。

 人為的に埋められた内側の溝からは出土遺物がほとんどなかったが、自然に埋まった外側の溝からは、奈良時代後半の土器や先端を焼いた木片、儀式に使った土馬などが出土。道路拡幅後には、周辺で活発な土地利用があったことをうかがわせている。

 これまでの調査で、九条大路の南側でも京域と同様の規格で条坊が整備されていたことが判明。京のエリアをめぐっては専門家の間でも見解が分かれている。

 調査を担当した市教委の十文字健主任は「羅城とその周辺は、都の玄関口として重要な施設であったことは間違いない。都の整備は政治のシステムとも密接に関わっており、当時の社会を知る上で重要な要素となる」としている。

 現地説明会は16日午前10時~午後3時。小雨決行。付近に駐車場はない。問い合わせは市教委生涯学習課文化財係(0743・53・1151)。

最終更新:3/15(金) 9:01
産経新聞

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