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地方歴代3位6269勝の石崎隆之騎手が引退式でファンに別れ

3/15(金) 20:11配信

サンケイスポーツ

 地方競馬歴代3位の通算6269勝を挙げた石崎隆之騎手(63)=船橋・騎手会所属=が15日、船橋競馬場で引退式に臨んだ。勝負服と同じピンクと緑のカラーが随所にあしらわれた競馬場には多くのファンが集まり、名手との別れを惜しんだ。

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 引退式に先がけて会見場にスーツ姿で現れた石崎騎手は、決断の理由を説明。「昨年7月に病気をしてから馬に乗らなくなったし、筋肉も落ちて…。年齢も年齢ですし、秋頃に“もう(免許更新)試験は受けなくてもいいんじゃないか”と。このへんで辞めようと思った」と経緯を語った。

 約45年の騎手生活。地方競馬歴代3位の勝ち鞍を積み上げ、「最高で、できすぎなくらい。(うれしいことは)たくさんありすぎて、いろんなレースを勝たせてもらいましたし、幸せな騎手人生だった。悔いはないです」と穏やかな笑みで振り返った。

 アブクマポーロ(東京大賞典、帝王賞)、トーシンブリザード(無敗で南関東4冠達成)などの名馬で重賞189勝。JRAでもワールドスーパージョッキーズシリーズに優勝(1994年)するなど活躍した。「(アブクマ)ポーロにしても、トーシン(ブリザード)、トムカウントにしても、みんな馬に感謝ですね」。職人らしく、馬に功を譲った。

 息子の駿騎手が1着となった7Rの終了後に行われた引退式では、「長い間ご声援いただきありがとうございます」と詰めかけたファンの前で挨拶。長年、活躍を支えてきた夫人の恵子さんは「とにかく真面目だし、自己管理をしっかりしているので食事は気を使いました。最後は勝負服で息子と乗っている姿を見たかったけど、“ありがとう、お疲れさま”と言いたい」と涙ながらに話した。

 後輩たちに向けては「カッコよく、けがをしないで、自分の騎手生活を悔いのないようにやってもらいたい」とエールを送り、息子・駿騎手にも「頑張ってほしい」とメッセージ。今後は競馬に関わらないと明らかにした。船橋が生んだ偉大なる名手が騎手生活に終止符を打ち、静かにムチを置く。(菊池敬太)

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