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なぜ米ドルがここまで堅調なのか、説明しにくい理由を説明する

3/15(金) 8:20配信

MONEY PLUS

米ドル円の相場は、111円台前半で推移しており(2019年3月13日執筆時点)、わが国の株式市場に一定の安心感を与えています。しかしながら、なにがこの米ドル高・円安をもたらしているかを説明するのは簡単なことではありません。

過去1年間、米ドルの強さはどう変わった?

理由が説明しにくい堅調ぶり

基軸通貨国である米国において、米ドルの交換価値を把握するひとつの方法として、ドルインデックスがあります。これは、複数の通貨に対する米ドルの価値を示す指標であり、単一通貨に対する為替レート以上に総合的に米ドルの価値を計測することができます。

このドルインデックスをみると、過去1年間緩やかな上昇トレンドにあります(冒頭「過去1年間、米ドルの強さはどう変わった?」参照)。この上昇は、2018年4~6月期のように米国の実質GDPが前期比年率4%を上回り、米連邦準備理事会(以下、FRB)が政策金利を引き上げていた局面では自然なことのように思えます。

しかし、足元では米2月雇用統計の非農業部門雇用者増加数が前月比2万人増にとどまるなど、一部の経済指標は米経済減速を示し、米金融政策がハト派的スタンス(景気への配慮を重視し、金融緩和に前向きなスタンス)に変更された状況の中でも、米ドルの緩やかな上昇トレンドが変わっていないことは一見奇妙に思えます。

トランプ米大統領は、強すぎる米ドルを嫌っているという報道もある中、このドルインデックスの上昇トレンド、特に足元での強さはなにを意味しているのでしょうか。

米ドル高はトランプ政策の効果ではない

まず、トランプ政権の貿易政策が効果を発揮することを予見している、という説明があるかもしれません。基本的に貿易黒字国では余剰となった外貨を自国通貨に交換する取引が行われやすくなります。そのため通貨は強くなりやすく、逆に貿易赤字国の通貨は弱くなりやすい傾向があります。

しかし、貿易赤字を是正して黒字国化することはトランプ政権の目標のひとつであると思われますが、現時点で米国の貿易収支黒字国化を織り込んで、ドルが強いと考えることはいくらなんでも無理があると思われます。

むしろ貿易赤字是正のためには、米国の輸出企業にメリットを与えるドル安が望ましく、このドルインデックスの強さは、政策目標の実現にマイナスの影響を与えると解釈することも可能であると思います。

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最終更新:3/15(金) 8:20
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