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東名・大和トンネル渋滞はいつ解消されるのか 新東名との接続、どう影響? 鍵は圏央道

3/15(金) 6:05配信

乗りものニュース

大和トンネル先頭の猛烈渋滞、要因は複雑

 新東名高速の厚木南IC~伊勢原JCT間の約4kmが、2019年3月17日(日)15時に開通し、伊勢原JCTで東名に接続。これにより、伊勢原JCTから圏央道のあいだで、東名(伊勢原JCT~海老名JCT)と新東名(伊勢原JCT~海老名南JCT)による「ダブルネットワーク」が完成します。

【路線図】新東名の新規開通区間と周辺の道路

 今回の開通で、東名および圏央道で発生している渋滞の緩和が期待されていますが、この周辺で起こっている東名の渋滞原因は単純ではなく、おもに次のような条件が絡み合っています。

(1)大和トンネル(横浜町田IC~海老名SA間):上り線は、このトンネルから上り坂になるため速度が低下しやすく、渋滞の原因に。休日の午後などは、ここを先頭に渋滞が秦野中井IC以西まで延びることもある。
(2)厚木ICからの合流:休日の夕方などに発生。同IC直結の小田原厚木道路から東名上り線への合流車が、東名上り線の流れを悪くする。
(3)海老名JCT(圏央道方面)への分岐:同じく休日の夕方などに発生。東名上り線から圏央道へ向かうランプウェイの途中、東名下り線からの入路が合流する箇所で渋滞が発生し、その末尾が東名の上り線まで伸びてくることがある。

 休日の午後などには、まず(1)の渋滞が発生し、夕方に近づくにつれ(2)(3)も発生。それらが連結されてしまうことで、大和トンネルを先頭とする長い渋滞になってしまうことがあります。

 NEXCO中日本 厚木工事事務所 工務課長の高橋秀武さんによると、今回の開通により、東名上り線から圏央道へ向かうクルマが伊勢原JCT~海老名南JCTを経由することで、交通が分散され、(2)(3)の渋滞要因は改善されるそうです。

抜本的な渋滞解消は、まだ先

 NEXCO中日本の高橋さんによると、今回の開通で大和トンネルを先頭とする渋滞の「後ろのほう」、つまり海老名JCTや厚木IC付近で発生する要因は改善しても、大和トンネルを通過する交通量そのものは、ほとんど変わらないといいます。つまり、前出(1)の要因は改善されないわけです。

 抜本的な解決は、「茅ケ崎方面へ向かうクルマを増やすこと」。すなわち、横浜方面へ向かうクルマに海老名JCTから大和トンネルがある東名ではなく、圏央道を使ってもらうことです。この役割を現在おもに担っているのは、東名の横浜町田ICに接続する国道16号「新保土ヶ谷バイパス」であり、横浜方面へ向かうクルマも、大和トンネルを経由している状態なのです。

 これら横浜方面へのクルマがより多く、東名から圏央道の茅ケ崎方面へ転換すれば、大和トンネルの交通量は大きく減ります。しかし現状では、途中で国道1号などの一般道を経由しなければならず、今回の新東名開通に際しても、このルートに転換する人は少ないと見られているとのこと。

 ただ、「横浜湘南道路(藤沢IC~栄JCT)」および「横浜環状南線(戸塚IC~栄JCT~釜利谷JCT)」の建設が進められており、2020年度の開通予定。これにより一般道を使わず圏央道から横浜、首都高方面へ行けるようになるため、首都高の関係者も、これら路線が開通して初めて圏央道経由で横浜方面へ向かう人が増えるだろうといいます。

 今後、新東名の伊勢原JCT~御殿場JCT間が2020年度までに開通し、東名・新東名による「ダブルネットワーク」が充実しますが、この「横浜湘南道路」「横浜環状南線」が開通しなければ、交通量の多くを大和トンネルが受ける状況は変わりません。なお現在、大和トンネル前後では交通容量を拡大すべく、片側3車線から4車線に拡幅する工事も進められています。

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