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737MAXの問題点、パイロットは墜落事故の数カ月前に当局に指摘していた

3/15(金) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

短期間での2度目の大事故となった3月10日(現地時間)のエチオピア航空の墜落事故に先立つ数カ月前、数名のパイロットがボーイング737MAX8に関して、少なくとも問題を5件、報告していた。

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ダラス・モーニング・ニュース(Dallas Morning News)によると、ここ数カ月で少なくとも5件の問題が航空当局に提出されていた。ある機長はフライトマニュアルを「不適切で、ほぼ犯罪と言えるほど不十分」と呼んだ。

問題はパイロットがインシデント(事故につながりかねない事態)を匿名で報告できるFAA(アメリカ連邦航空局)のインシデント・データベースに書き込まれていた。

特に737MAXのオートパイロット・システムの問題点が強調された。オートパイロットは2018年10月のライオンエア610便の墜落事故の後にも疑問視されていた。

ライオンエアの墜落現場から回収されたブラックボックスの解析結果から、610便はセンサーの不具合が原因で操縦不能となり急降下したようだと伝えられた。

エチオピア航空のCEO、テウォルデ・ゲブレマリアム(Tewolde GebreMariam)氏はライオンエアの墜落事故と10日の墜落事故には類似点が「存在する」とCNNに語った。

「機体のコントロールが難しくなり、パイロットは空港に戻ることを要請していた」とゲブレマリアムCEOは述べた。

オートパイロットへの指摘

ある報告では、パイロットは離陸中に発生した問題を記していた。オートパイロットの作動中に機首が突然下がり、警報システムが「Don't sink, don't sink!」と鳴り始めたとPoliticoは伝えた。状況を改善するにはオートパイロットを解除するほかなかった。

また、Politicoによると、2018年11月に737MAX8の問題を報告した別のパイロットは、パイロットに適切なトレーニングを行わずに、あるいは737MAX8のシステムが以前のモデルとどう違っているのかを明らかにせずに、この機体を飛ばし続けることは「不道徳」なことと記した。

「こうした介入的な操作が必要となる事実は極めて重大な問題。今や我々は採用されているシステムはエラーを起こしやすいものと理解している ― システムの構成、冗長性の設定、故障の発生原因がたとえ分からなくても、エラーを起こしやすいことは分かった」とパイロットはレポートに記した。

10月の報告では、あるパイロットは737MAXのオートスロット・システムは適切に機能しないと指摘した。その時の不具合はパイロットが推力を手動で調整することで修正された。

「その後すぐ、他の航空会社の事故を知った。他のクルーは737MAXのオートスロット・システムの似たようなインシデントを経験していないのだろうか?」

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最終更新:3/15(金) 20:32
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