ここから本文です

墜落機のブラックボックスはフランスへ、アメリカは信頼されず

3/15(金) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

エチオピアは墜落したエチオピア航空のボーイング737MAX8から回収したブラックボックスをフランスに送った。事故原因を突き止めるためだが、アメリカにとっては面白くない事態となった。

【全写真を見る】墜落機のブラックボックスはフランスへ、アメリカは信頼されず

フランス航空事故調査局(BEA)の関係者は3月14日(現地時間)朝、フライトデータレコーダーとコックピットボイスレコーダー、いわゆるブラックボックスはフランスに到着したとAP通信に語った。

関係者は解析にどれくらいの日数が必要かは明らかにしなかった。

エチオピア航空のPRディレクター、アスラット・ベガショー(Asrat Begashaw)氏はブラックボックスをアメリカではなくヨーロッパに送るという選択は、同社およびエチオピア政府にとって戦略的な決定と述べた。ブルームバーグが伝えた。

この決定は、同型機は安全と述べていたアメリカは「事故原因の特定において信頼できない」と判断されたことを示しているとブルームバークは記した。

BEAのウェブサイトによると、同局がボーイング737が関わった事故を最後に調査したのは2013年のこと。ボーイング777が関わった事故は2017年に調査している。

AP通信は「BEAは世界各地の墜落事故を調査した経験を持つ。同局の専門家は、エアバスがフランスに拠点を置いているため、エアバス機の事故現場に現れることが多い」と伝えた。

ロイターによると、アメリカとエチオピアの航空安全当局の関係者は3月12日、ブラックボックスを「ワシントン、あるいはロンドンのどちらに送るか」について議論した。

だが決定は異例なものになった。フランスおよび他のヨーロッパ諸国は通常、ヨーロッパの航空機メーカー、つまりエアバスが関わった事故の調査にあたる。

アメリカは13日、ボーイング737MAXの飛行停止を命じた。エチオピアは、世界中の国々およびEUが同型機を飛行停止にしたにもかかわらず、FAA(アメリカ連邦航空局)が同型機の安全性を表明し続けたため、ブラックボックスをヨーロッパに送ることにしたと発表した。

エチオピア航空ET302便は3月10日、アディスアベバのボレ国際空港から離陸した数分後に墜落、乗っていた乗員、乗客、157人全員が死亡した。機は製造から4カ月しかなっていなかった。

この数カ月でボーイング737MAX8の墜落事故は2度目。2018年10月、インドネシアの格安航空会社ライオンエアのJT610便が離陸後すぐにジャカルタ沖に墜落、乗っていた189人全員が死亡した。

ライオンエアの墜落事故の調査はまだ続いている。だが3月12日、ボーイングは機首下げを引き起こしたと思われる737MAXのソフトウエアのアップデートを行うと発表した。

FAAは、737MAXの飛行停止の決定は、エチオピア航空とライオンエアの墜落には類似性が見られ、「2つの事故が共通の原因によるものである可能性について詳細な調査を行う必要が認められたため」と述べた。

[原文:The black boxes from the Ethiopian Airlines crash are being sent to France instead of the US ―a sharp break with precedent that could be seen as a deliberate snub]

(翻訳、編集:増田隆幸)

最終更新:3/15(金) 20:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事