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【ライブレポート】澤野弘之<LIVE “R∃/MEMBER”>初日、西川貴教&Aimerら実力派シンガーらと生んだ圧倒的熱狂

3/16(土) 12:03配信

BARKS

澤野弘之が、2019年3月6日、7日に東京チームスマイル・豊洲PITにてワンマンライブ<SawanoHiroyuki[nZk] LIVE "R∃/MEMBER">を開催した。

◆<SawanoHiroyuki[nZk] LIVE

西川貴教やLiSA、Aimer、SUGIZO(LUNA SEA/X JAPAN)、岡野昭仁(ポルノグラフィティ)、スキマスイッチ、Uru、さユり、ASCAなど豪華なゲストが参加したニューアルバム『R∃/MEMBER』を3月6日にリリースした澤野弘之。さまざまなアーティストとの刺激的な共演を果たした挑戦作となる本作をタイトルに冠したこの公演は、彼のアーティストとしての現在地と新たなる可能性を見せてくれるものとなった。本記事では、西川貴教、Aimer、mizuki、Yosh、Gemie、Tielle、naNamiがゲストボーカルとして参加した初日公演の模様をお届けしたい。

開演時間を少し過ぎたころ、場内の照明が落ちると、サポートメンバーがステージに登場。ほどなくフェードインしながら重低音が会場に響く。新作『R∃/MEMBER』のオープニングトラックを飾る「Glory -into the RM-」だ。重低音が上がり切りピアノの1音目が放たれた瞬間、ステージ正面上部のライブタイトルが記された幕が落ちる。そこに現れたのは、『R∃/MEMBER』のジャケットのメインビジュアルを飾っている無数のケーブルが結線されたピアノ。この冒頭の演出に、フロアから“おおー”というどよめきが起きる。そして、澤野とボーカルのYosh(Survive Said The Prophet)が登場すると、さらに大きな歓声が上がり、Yoshが“Make some noise!”とアジテート。Yoshの生粋のロックバンドマン然としたパフォーマンスは澤野のライブの中での大きなアクセントであり(過去には“生きてんのか?”という彼の煽りが、澤野やゲストボーカルの間でブームになったこともあった)、今や必要不可欠なものだ。2曲目の「Barricades」、MCを挟んでの「rabBITHole」でも、Yoshはアクセル全開でパワフルな歌声を轟かせ、会場のボルテージをグイグイ上げていった。

Yoshからバトンを受け取ったTielleは、「Cage」を情感たっぷりに歌い上げる。続く「VV-ALK」では、軽やかに歩いているような心地よいグルーヴに乗りながら、やさしさと力強さが同居した歌声を響かせた。「Roller Coaster」「X.U」は、Gemieが歌唱。澤野らしい洋楽的な16ビートフィーリングのグルーヴ感がある楽曲を、Gemieはリズミカルでソウルフルな歌声で魅せていた。

MCを経て、再登場したTielle の“次は叫べる曲です!”という言葉とともにドロップされたのは、『Re:CREATORS』第2期オープニングテーマ「sh0ut」。イントロからクラップが巻き起こり、サビではフロアに無数の拳が突き上がった。その観客の熱狂に呼応するように、TielleとGemieもパワフルなシャウトを放つ。この曲でのステージとフロアの一体感はすさまじいものであった。

直後のmizuki(UNIDOTS)が担当した「&Z」のアウトロでも会場には大合唱が発生。その光景を見ていて、澤野の楽曲にはシンガロングできる部分が多く、特にライブではそういった観客が合唱できる部分が大きな高揚感を生み出しているということに改めて気づかされた。mizukiは、「ViEW」「aLIEz」でも表情豊かな歌声を聴かせる。澤野のボーカルプロジェクト[nZk]の初期から関わっているmizukiの清涼感のあるボーカルは、澤野の力強いバンドサウンドの中で、常に大きな煌めきを放つ重要な存在だ。また、澤野とmizukiの“素敵”をネタにしたMCは、彼のライブに欠かせないピースとなっている(以前、澤野がmizuki の音楽を“素敵”と褒めたことに対して、mizukiがあまり感情がこもっていなかったと指摘。それ以降、澤野がmizukiに対して“素敵”という言葉を言いにくくなったが、それでも使い続けていることがネタになっている)。

mizukiに続いて登場したnaNamiは、2016年11月の<LIVE[nZk]004>以来の澤野のライブ出演。『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』エンディングテーマ「Next 2 U -eUC-」では伸びやかな歌声で魅せ、ライブ初披露となる『ギルティクラウン』挿入歌「Home ~in this corner~」では1つひとつの言葉に息吹を吹き込むように憂いのあるメロディを歌い上げた。

壮大なコーラスが豊洲PITを包み込んだ瞬間、それまでで一番の大歓声が巻き起こる。「StarRingChild」のイントロ。誰しもがAimerの登場を理解したのだ。ヘヴィなバンドサウンドが解き放たれると、真っ赤な照明が照らされたステージに彼女がゆっくりと現れ、どこか儚さを感じさせる歌声を紡いでいく。Aimerが発するメロディの1つひとつに思わず息を呑む。澤野弘之とAimerが描く音世界は、どこまでも美しく尊い。「StarRingChild」で会場の熱気がもう一段高まると、「bL∞dy f8 -eUC-」ではオーディエンスの熱狂も最高潮に。MCを経て、『R∃/MEMBER』と、Aimerが4月にリリースする新作『Penny Rain』に別バージョンが収録される新曲「i-mage」を初披露。澤野がAimerをボーカルに起用した楽曲はこれまでマイナー調のものが多かったが、「i-mage」はメジャー調のアップテンポなナンバー。サビでは、開放感のあるメロディに乗せてポジティブなメッセージを放ち、最後はオーディエンスを巻き込んでの合唱を起こした。

澤野にとってもファンにとっても特別なシンガーであるAimerのパフォーマンスは、この日のハイライトであった。しかし、その最高潮に高まった熱狂を更新するアーティストが現れる。西川貴教だ。澤野が手がけた西川のソロ2ndシングル収録曲「Roll The Dice」が始まると、西川は圧倒的な力強さを持った歌声を会場に轟かせる。トップシンガーとして長年キャリアを築いてきた彼だからこそ生み出せる存在感の大きさに目も耳も奪われてしまう。J-ROCKの文脈に乗りながらも、澤野らしい音を重厚かつ緻密に組み上げた「Roll The Dice」は、澤野と西川の化学反応が成功したことを証明する1曲だ。

西川はシンガーとしての実力の高さをクールに見せつけると、MCでは一転、ユーモラスなトークを展開。澤野のCDをいちファンとして購入していたことや、2014年6月にZepp Tokyoで開催された澤野のライブ<UnChild>は関係者にお願いして入場させてもらったことを明かすと、お茶目な声色で“みなさん、(自分自身が自ら願っていた澤野との共演ができたので)夢は願えば叶うことを忘れないでください”と語る。また、澤野の飾らない人柄が出たMCに対しても“ライブの流れを気にしない澤野さんのMCは、自分が築いてきたものとはまったく違っていて、新しい概念。音楽の可能性って無限大だな”と愛のあるツッコみを入れて、会場の笑いを誘った。さらに、ステージ上での記念撮影になると、澤野のSNS写真では恒例の変顔を一緒にするも、自分が変な顔をした写真が出回ると親族がいじめられる可能性があるからと、撮り直しを要求。この澤野と西川の掛け合いに、観客は大爆笑。澤野のライブは、ストイックなライブパフォーマンスに対してMCはユーモラスな雰囲気になることが多いが、予測不能の高次元なトークが炸裂したこの日の“西川劇場”に笑いが絶えなかった。

ライブ本編の最後は、「NOISEofRAIN」。ボトムの効いたパワフルなバンドサウンドをバックに、アグレッシブな歌声が嵐のように押し寄せ、会場全体を揺るがす。西川を中心に強烈なインパクトを会場に残すと、メンバーはステージを後にした。

恒例の“ノザワ”コールによるアンコールを受けて再登場した澤野は、mizuki、Yosh、Gemie、Tielle、naNamiの5人のシンガーをステージに呼び込み、「REMEMBER」をアクト。この曲は、数々のゲストが参加した新作の中で、澤野と長年活動をともにしてきた5人が起用された楽曲。重要な新作のラストを飾っていることも物語っているように、彼らに対する澤野の信頼はどこまでも厚い。シンガロングできるパートも多い澤野の新しいアンセムとなったこの曲を、5人は飛び切りの笑顔を見せながら熱唱。楽曲が持つポジティブな雰囲気がステージとフロアを包み込み、豊洲PITは多幸感に満ち溢れていた。

さまざまなゲストボーカルが参加したこの日のトリを務めたのは、2回目の登場となる西川貴教。アンコールの“ノザワ”コールに対して、“え、ノザワって誰だろう? 俺の知らないメンバーがいる”と発言し、澤野のライブのお約束に少し呆れたそぶりを見せると、客席からは“帰らないでー!”の声が。“いや、ここでは帰らないでしょう。むしろ、今日の出来次第では、僕、2度と呼ばれないかもしれない”と口にすると、澤野は“僕から断ることはないです!”と即座に反応。それを受けて西川は、以前澤野と食事をした時にアップテンポの感覚の違いから少し微妙な空気になったことを暴露して、再び大きな笑いを起こしていた。最後は、「Roll The Dice」と同じく澤野が手がけた西川のソロ曲「His/Story」を披露。躍動感溢れるバンドの演奏と魂が滾った情熱的なボーカルによって豊洲PITに圧巻の光景を描いて、<SawanoHiroyuki[nZk] LIVE "R∃/MEMBER">初日公演は幕を下ろした。

澤野のボーカル曲の多彩さとライブにおける高揚感の大きさを改めて感じさせてくれたこの日のステージ。西川貴教に代わってLiSAが出演する2日目は、一体どのような内容となるのか。豊洲PITをあとにすると、大きな余韻と翌日への期待感が胸いっぱいに広がっていた。

取材・文:鈴木健也(BARKS編集部)
撮影:西槇太一

セットリスト
<SawanoHiroyuki[nZk] LIVE "R∃/MEMBER">
東京チームスマイル・豊洲PIT
2019年3月6日

M-1 Glory-into the RM- (Vo.Yosh)
M-2 Barricades (Vo.Yosh)
MC
M-3 rabBITHole (Vo.Yosh)
M-4 Cage(Vo.Tielle)
M-5 VV-ALK(Vo.Tielle)
M-6 Roller Coaster(Vo.Gemie)
M-7 X.U.(Vo.Gemie)
MC
M-8 sh0ut(Vo.Tielle&Gemie)
M-9 &Z(Vo.mizuki)
M-10 ViEW(Vo.mizuki)
M-11 aLIEz(Vo.mizuki)
MC
M-12 Next 2 U -eUC-(Vo.naNami)
M-13 Home ~in this corner~(Vo.naNami)
M-14 StarRingChild(Vo.Aimer)
M-15 bL∞dy f8 -eUC-(Vo.Aimer)
MC
M-16 i-mage(Vo.Aimer)
M-17 Roll The Dice(Vo.西川貴教)
MC
M-18 NOISEofRAIN(Vo.西川貴教)

En1 REMEMBER(Vo.mizuki&Yosh&Gemie&Tielle&naNami)
MC
En2 His/Story(Vo.西川貴教)

ライブ情報
<澤野弘之 LIVE [nZk]006>

公演日時:2019年6月9日(日)OPEN 16:00 / START 17:00

出演者:澤野弘之
ゲストボーカル:coming soon…

会場:パシフィコ横浜 国立大ホール

券種/料金(税込):全席指定¥7,560
※未就学児童入場不可※お一人様4枚まで

チケット最速先行情報:
SawanoHiroyuki[nZk] 3rdアルバム『R∃/MEMBER』購入者限定チケット抽選先行受付
受付期間 2019年3月5日(火)12:00~2019年3月26日(火)23:00
お問合わせ:DISK GARAGE:050-5533-0888

リリース情報
SawanoHiroyuki[nZk] 3rdアルバム『R∃/MEMBER(読み:リメンバー) 』
発売中

初回生産限定盤(CD+Blu-ray)
VVCL-1409~1410 ¥4,400+税

通常盤(CD only)
VVCL-1411 ¥3,200+税

収録内容:
DISC1 (CD)
M01 「Glory-into the RM-」by SawanoHiroyuki[nZk]:SUGIZO
M02 「EVERCHiLD」by SawanoHiroyuki[nZk]:Akihito Okano(ポルノグラフィティ)
M03 「never gonna change」by SawanoHiroyuki[nZk]:スキマスイッチ
M04 「narrative」by SawanoHiroyuki[nZk]:LiSA
M05 「i-mage」by SawanoHiroyuki[nZk]:Aimer
M06 「NOISEofRAIN」by SawanoHiroyuki[nZk]:Takanori Nishikawa
M07 「Binary Star」by SawanoHiroyuki[nZk]:Uru
M08 「ME & CREED 」by SawanoHiroyuki[nZk]:さユり
M09 「Unti-L」by SawanoHiroyuki[nZk]:ASCA
M10 「Cage」by SawanoHiroyuki[nZk]:Tielle
M11 「REMEMBER」

DISC2(Blu-ray)※初回生産限定盤のみ
澤野弘之 LIVE [nZk]005 ライブ映像収録
D + T / BLOOD oF thE DRAGON
The Brave
The Reluctant Heroes
friends
BRAVE THE OCEAN
Before my body is dry
Battle Scars
Grenzlinie / Rё∀L
Tide Over / DOA
Light your heart up
Roller Coaster
Aesthetic
RE:I AM
Next 2 U
ninelie
Cage
Amazing Trees
A/Z
aLIEz
Next of Kin
mio MARE <2v-alk_v>
sh0ut ※数字0に斜線
Barricades
pf-[nZk]005

最終更新:3/16(土) 12:03
BARKS

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