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ピエール瀧出演作の相次ぐ「自粛」に疑問の声。 識者は「ガイドラインを作るべき」と提言

3/16(土) 10:03配信

ハフポスト日本版

俳優・ミュージシャンのピエール瀧容疑者が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、各方面で波紋が広がっている。レコード会社は関連作品の販売を停止し、NHKは瀧容疑者が出演した大河ドラマのインターネット配信を停止した。

しかし、こうした“自粛”の動きについては、「過剰ではないか」と指摘する声も寄せられている。「作品そのものに罪はない」とする意見だ。

ジャーナリストの佐々木俊尚さんは、逮捕の報道が出た直後に出演作を自主規制する傾向について、「いくらなんでもやりすぎではないか」と疑問を呈する。そして、過剰な自主規制が進まないためにも「ガイドラインを決めるべき」、と指摘した。

この問題をどう考えるべきか? 佐々木さんに聞いた。《ハフポスト日本版編集部 / 生田綾》

「社会的な責任をどこまで追求するか、線引きが行われていない」

音楽や映画、ドラマ、アニメ、ゲーム…。瀧容疑者の逮捕報道は、多方面に大きな影響を与えた。

ソニー・ミュージックレーベルズは、瀧容疑者が所属するテクノユニット、電気グルーヴのCD・音源を回収および出荷・配信停止することを発表。NHKは、連続テレビ小説「あまちゃん」や大河ドラマ「龍馬伝」など、過去作品の全話配信停止に踏み切った。

さらに、「キムタクが如く」の通称で人気を集めたプレイステーション4用のゲームソフト「JUDGE EYES:死神の遺言」も、販売自粛が決まった。

芸能人が不祥事を起こした時に、関連作品が“お蔵入り”になるケースは多い。しかし、過去の出演作がその余波を受けることについては、異を唱える声も少なくない。

佐々木さんは、「法的な責任を問われるのは当然として、社会的な責任をどの段階で、どこまで追及するか、という線引きが全く行われていない」と指摘する。

「まず、今の段階では有罪であるかどうか決まっていません。まだ起訴はされておらず、裁判もされていなければ、判決も受けていない。この段階で社会的な責任を追及していいのか」

「厳密に責任を問うのであれば、判決が確定したのちに判断すべきではないのか、と考えます。(現時点での販売自粛は、)『疑わしきは罰せず』という推定無罪の原則から著しく外れた判断ではないでしょうか」

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