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生えたカビの色で占う「おかゆ占い」、今年はどんな1年に? 佐賀・千栗八幡宮、海童神社

3/16(土) 11:00配信

佐賀新聞

■千栗八幡宮「御粥試」 「平穏」も虐待など注意

 おかゆに生えたカビの色などで一年の吉凶を占う「御粥試(おかゆだめし)」が15日、みやき町の千栗八幡宮で行われた。東正弘宮司(79)が「平穏な一年になりそう。4月に改元されるが、祝い事や喜びを示すきれいな赤色も見られる」と結果を発表した。

 日本三大粥祭りの一つに数えられ、724年の創建当時から続くとされる伝統行事。1粒ずつ厳選した1升5合の米を1斗(18リットル)の水で2月26日に炊き、銅製の神器に入れて神殿に奉納。15日朝、境内のお粥堂に移し、占いの結果を発表した。

 おかゆは赤、黄、青、黒、白の5色すべてのカビが見られ、ことし全般は10段階中の「七分」。米や麦、大豆、小豆などの作物の出来もおおむね「上」となった。一方で大風、大水、地震は中間の「見ゆ」で、人の心の動きを示す「事故」はいじめ、虐待などが相次ぐ世相を反映してか、唯一「大いに見ゆ」だった。

 東宮司は「昨年、全国で水害が相次いだが、今年も注意が必要。特に風を心配している。いろんな事件も多いが、改元をプラスに受け止めて、みなさんと一緒に良い年にしていきましょう」と呼び掛けた。毎年結果を聞きに来るという吉野ヶ里町の農業中村英記さん(80)は「大水や台風は少し気がかりで、注意したい」と話した。

■海童神社「お粥開き神事」 「中吉」で五穀豊穣

 佐賀市川副町の海童神社で15日、おかゆに付いたカビの色で一年の吉凶を占う「お粥(かゆ)開き神事」が行われた。地元住民をはじめ、秀島敏行市長も神社を訪れ、今年のカビの付き具合を確認して、一年間の無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)などを願った。

 神社創建以来、約450年以上続く伝統行事。おかゆが盛られた鉢を川副町に見立て、おかゆを1カ月間本殿にお供えし、カビの付き方や色でその地区がどんな一年になるかを占う。

 昨年とおととしは事故や災難を示す黒カビや火災やはやり病を示す赤カビが多く見られため「大凶」となっていた。今年も黒カビや赤カビは見られたものの、五穀豊穣や産業繁栄を示すねずみ色も多く見られ、全体として「中吉」と判断された。秀島市長は「とりあえず安心した」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 海童神社氏子総代会の古賀初次会長(69)は「昨年と比べて、今年はきれいなカビが付いた。地域の人たちが平和に暮らせるような一年になることを願う」と話した。

最終更新:3/16(土) 11:00
佐賀新聞

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