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恒成V1「最高のライバル」田口に判定勝ち 日本人初の4階級制覇へ一翔にも照準

3/17(日) 6:01配信

デイリースポーツ

 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(16日、岐阜メモリアルセンター・で愛ドーム)

 運命の一戦を制した。世界最速タイ12戦目で3階級制覇を達成したWBO世界フライ級王者の田中恒成(23)=畑中=が、元世界ライトフライ級統一王者で同級4位の田口良一(32)=ワタナベ=を3-0の判定で下し、同級での初防衛に成功した。17年末に計画されながら白紙となった一戦がようやく実現。国内では平成最後となる世界戦で、田中は昨年9月の木村翔(30)=青木=に続き2試合連続で日本人から勝利を挙げた。

 運命に決着を付けた。田中が「最高のライバル」と評した田口を判定で退け、初防衛に成功した。3回に右フックを被弾し膝を折った場面を除くと、多彩な攻撃で挑戦者を圧倒。採点は最大10ポイント差が開いた。

 「(対戦を)望んできて良かった」。田中にとって、待ち焦がれた一戦だった。田口を“見初めた”のは13年8月の座間。日本ライトフライ級王者だった田口が初防衛戦で“怪物”井上尚弥(大橋)を迎え撃った一戦に、プロデビュー前の田中は試合会場まで足を運んでいた。井上に敗れたものの、一歩も引かず判定に持ち込んだ田口に対して「すごく強かった。同じ立場に立てた時にやりたい」との思いが芽生えた。

 両雄が世界ライトフライ級王者だった17年末、統一戦が現実味を帯びていたが、田中の両目眼窩底骨折で白紙となった。運命の歯車が狂った。すれ違った2人の拳がようやく交わり、精根尽き果てるまで打ち合った。12回を終え、田口が田中にもたれ掛かるように抱擁を交わし、田中は「一番心に残った」と、余韻をかみしめた。

 王座奪取に成功した昨年9月の木村戦が「自分自身を変えてくれた」という。「頑張るとはこういうことだと教えてもらった」。不屈の精神を手に入れ、木村、田口と日本人の強敵を連破した。

 年内はフライ級にとどまり防衛を重ねる意向だが、来年以降はスーパーフライ級に上げて日本人初の4階級制覇を狙う。照準の一人となるのが元世界3階級王者の井岡一翔。「頭にはあります。尊敬しているし、純粋にカッコいい」と思いを明かした。「強い相手と戦いたい」と繰り返す3階級王者は、信念のままに戦い抜く。

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