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暗黒物質の手がかりは古代の鉱石の中に潜んでいるかも?

3/17(日) 8:14配信

ギズモード・ジャパン

鉱石には暗黒物質の引っかき傷が残されているかもしれません。

物理学者は通常、宇宙から来る暗黒物質粒子を探すため、大きくて複雑な実験を構築しがち……ですが、もしその存在の手がかりがずっと地球の中に隠れていたとしたらどうでしょうか?

【画像】暗黒物質の手がかりは古代の鉱石の中に潜んでいるかも?

とある物理学者のグループが、カンラン石や石膏など、地球のマントルや海水で形成された古代の鉱物の中から、その兆候を探し求めることを提案しています。

暗黒物質とその「美しい」調査方法

さまざまな実験から、宇宙の質量の5/6がダーク・マターだという結果が出ています。この暗黒物質は銀河の足場のように振る舞うものの、その観測はいまのところ重力の影響を通じてしかできないという神秘的な存在なのです。

世界中で行なわれている調査の多くは空振りに終わっているのですが、最近はひとつだけ韓国で信号をキャッチしたと主張する(でもほとんどの科学者たちは否定的な)例外があります。そんなこんなで、科学者たちはこれから、暗黒物質の痕跡を地球の中に求めてみようという動きが出始めたのでした。

これは人によっては、無理があると感じられるかもしれません。ですがこの戦略は、巨大で超高額な現在のダーク・マター検出器を凌ぐいくつかの利点があります。理論的天体物理学者でミシガン大学の研究者キャスリーン・フリース教授は、米Gizmodoにこう語ってくれました。

私たちは何も建造しません。それがこの調査方法の美しいところなのです

これまでのアプローチでは検出できず

暗黒物質は、銀河の回転の仕方や動き方から、宇宙に満たされていることが判明しています。そして地球に届くとわずかながら温度変動を引き起こすと考えられていて、暗黒物質検出器は大体これを原理として作動しています。

もし天体観測が暗示するのと同じくらい宇宙が多くの暗黒物質に満たされているのなら、我々は極めて超繊細な検出器を地下深くに組み立てて、暗黒物質粒子がいずれ何らかの信号として表れることを祈りながら待てば良い、というわけです。

その検出器の材料は、液体キセノン、ナトリウム結晶、および超低温ゲルマニウムなどが含まれます。にも関わらず、これらの実験では、何の証拠も見つけることが出来なかったのです。そのかわり、科学者たちはダーク・マターが持っていないものをいくつも発見しました。これが、いずれ手掛かりになってくれれば良いのですが……。

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