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電気グルーヴCD回収への反対署名が2万5000人突破。呼びかけ人は作品封印を「誰のためにもならない安易な方策」と訴える

3/17(日) 13:47配信

ハフポスト日本版

テクノユニット「電気グルーヴ」の作品自粛に反対する署名活動が始まった。薬物使用で逮捕された芸能人の作品を封印するのは、是か非かーー。広く議論されるきっかけになるかもしれない。

■メルカリでは定価の5倍以上の値段で転売

ピエール瀧容疑者の逮捕を受け、ソニー・ミュージックレーベルズは瀧容疑者が所属するテクノユニット「電気グルーヴ」の音源や映像を回収および出荷・配信停止することを3月13日に発表した。

正規ルートで電気グルーヴの音楽を入手できなくなったため、メルカリでは30周年記念アルバムが定価の5倍以上の値段で転売されている。

こうした中で、電気グルーヴの作品封印の撤回を求める署名活動が、結成30周年記念ツアーの東京公演が行われるはずだった15日、Change.orgで始まった。

呼びかけ文では、ピエール瀧容疑者の「知名度と社会的影響力を踏まえれば、ある程度の放送自粛はやむを得ないのかもしれません」と、自粛の動きについて一定の理解を示した。

ただ、それと作品の封印は別として、CDが高額転売されている現状を踏まえて「音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止は誰のためにもならない安易な方策なのではないでしょうか」と問いかけた。

この署名活動に17日正午現在で、2万5000人が賛同している。

ハフポスト日本版は、署名を呼びかけた兵庫教育大大学院講師で社会学者の永田夏来さんに取材した。

■「突然自分の好きな音楽を楽しめなくなったユーザー」

デビュー以来の電気グルーヴのファンだという永田さんは、楽曲の配信停止で、「正当な対価を支払っていたにも関わらず、突然自分の好きな音楽を楽しめなくなったユーザーが大勢いる」と指摘。

「時代に合わせて柔軟に対応することが、エンターテイメントを提供する企業には求められていると思います」と語る。

■「ピエール瀧さんを糾弾する情報が出回りすぎている」

永田さんはさらに、過度な「自粛」ムードによる排除や厳罰は、薬物依存症からの回復の妨げになると危惧する。

メディアを対象に作られた「薬物報道ガイドライン」でも、避けるべき報道の例として、「薬物依存症であることが発覚したからと言って、その者の雇用を奪うような行為をメディアが率先して行わないこと」が挙げられている。

永田さんは次のように指摘した。

「本人を受け入れる場所が用意されていることが回復の手助けになるという前提の共有は大きいです。それにも関わらず、賠償金などセンセーショナルな形でピエール瀧さんを糾弾する情報が出回りすぎています」

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