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「カルピス」100年、最大の危機とそれを打破した商品

3/17(日) 12:47配信

ニュースイッチ

「カルピスウォーター」が大きな転機に

 子どもが水栓をひねると、蛇口から「カルピス」がグラスに注がれる―。これはアサヒ飲料が乳酸菌飲料「カルピス」の発売100周年を記念する事業の一環。ひなまつりのシーズンに合わせ、白酒ならぬ“白いカルピス”を子どもたちにプレゼントするイベントだ。日本人のほとんどが飲んだ経験のあるというカルピスは国内で初の乳酸菌飲料であり、100年を経て現在も販売を伸ばし続けている。このロングラン商品の魅力に迫る。

 僧侶出身の実業家、三島海雲が内モンゴルで出会った飲料「酸乳」をヒントに、国民の健康を願って開発したのがカルピスだ。1919年7月7日の七夕に発売。瞬く間に広まっていったという。

 現在、18年のカルピスブランドの販売数量は前年比約11%増の4263万ケースと過去最高を更新した。アサヒ飲料の重点6ブランドで最多であり、岸上克彦社長は「当社には『三ツ矢』『ウィルキンソン』を含め100年の歴史を持つ3ブランドがあり、その中でもカルピスは重要な位置付け」と指摘する。

 さらに19年も同約4%増の4430万ケースに引き上げる計画で、同社の屋台骨を支える存在といっても過言ではない。

 発売100周年として19年は、カルピスブランドのさらなるPR活動や商品展開の拡充を加速する。このほど東京ドームシティ(東京都文京区)でスタートしたイベント「カルピスじゃぐち」では、特設ウエブサイトに子どもへのメッセージを送るとメッセージとともにカルピス1杯が子どもに届く。さらに福岡県、広島県、香川県など全国9カ所で5月5日のこどもの日周辺まで実施する。

 商品ラインアップではヨーグルトとカルピスを組み合わせた『発酵BLEND「ヨーグルト&カルピス」』を通年商品として加えた。

 6月には大人向けリッチテイストの新シリーズを発売するほか、1杯分のカルピスを個包装したギフト商品も投入する予定。さらに10月には100周年限定商品として新たな発酵技術を活用したカルピス新商品を発売する。

 また生産体制も増強する。主力の一つ群馬工場(群馬県館林市)に約90億円を投じてカルピスウォーターなどのアセプティックPETライン(無菌充填する設備)を増設するほか、乳発酵設備を更新する。6月に稼働を予定し、製造能力は従来の1・3倍に当たる年間約3900万ケースになる。

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最終更新:3/17(日) 18:45
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