ここから本文です

人はなぜ、活火山の近くに住むのか

3/17(日) 21:13配信

ギズモード・ジャパン

危ないだけじゃない?って思っていました。

テレビで火山が噴火したニュースを見ながら「危ないから火山の近くには住みたくないよな...」なんて思ったりしますが、でもよく考えたら、どうして火山の近くに住んでる人がいるでしょうか? 専門家のみなさんの意見を聞いてみました。

【画像】人はなぜ、活火山の近くに住むのか

火山は悪者ではない

火山の近くに住むのはもちろん危ないこと。でも火山の近くに住んでいる人はたくさんいます。なぜならリスクがあっても文化的、そして経済的に住む理由があるからです。一番納得する理由は「多くの人はそこで生まれ育ったから。彼らにとってそこは家だからです」と火山学者のBoris Behnckeさんは話します。

また、ケンブリッジ大学の火山学者のAmy Donovanさんは、「火山がニュースになるのは、火山で家屋が崩壊した時のみなので「火山=悪い」のイメージが付きまとってしまっている」と話しています。

「火山は悪者、と思いがちですが、それは火山の正しい認識ではありません。火山は地質学のホホジロザメみたいなものです」と話すのは、米国地質調査所のSara McBride。火山のステレオタイプ的なイメージは、溶岩が吹き出し、灰が舞い上がり、岩が爆弾みたいに飛んでくる...などとにかく科学的精査なんかない、荒れ狂った感じですよね。

「アニメや映画で溶岩が吹き出してる火山のイメージが私たちの頭にインプットされてしまっていますが、実は活発な活動をしている火山というのはあまりないんです」と教えてくれたのはニューヨーク大学の考古学者Karen Holmbergさん。

ほとんどの活火山は数十年から数百年という時間の尺度でも、盛大に噴火することがほとんどないので、火山の近くに住むというのはしっかり道理の通る話なんです。ハワイのキラウエアのリフトゾーンに住むDane DuPontさんは、キラウエア近くに住んでいるのは結構気に入っていて、まさにギャンブルみたいな感じで、50年に一度の火山の噴火に当たるか、フロリダの海岸沿いに住んで毎年ハリケーンに遭うか、どちらを好むかという話だと言います。

しかし、「溶岩については誇張しすぎなところもあります。ゆっくり動き目を引くちょっとセクシーな災害のようなイメージがあります」とも話しています。多くの人が避難した最近のキラウエアの噴火では、オリンピックのプール32万個分の溶岩が流れ出し、700世帯もの家屋を破壊する事態が起こりました。

イーストアングリア大学の火山学者Jenni Barclayさんは、なぜ火山の近くに人が住むのかは、なぜ犯罪や大気汚染がある都会に住むのかという質問とあまり変わらないと言います。どちらも場合も良い点、悪い点があるのです。

1/4ページ

最終更新:3/17(日) 21:13
ギズモード・ジャパン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事