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まさに海上の航空基地、自衛隊最大の船・護衛艦いずもに乗ってみた 「意識変えないと」と語った艦長の思い

3/19(火) 7:02配信

withnews

船の中に「航空管制室」

 でも、特筆すべきはやはりこの船と航空機との関係の深さでした。それは、いずものようなヘリ搭載型護衛艦にしかない「航空管制室」に凝縮されていました。

 甲板上の5層構造の中で航空管制室は、操艦の中枢である艦橋と同じ下から4層目にあります。艦橋が前を向くのに対し、航空管制室は横を向き、艦尾から艦首までまで伸びる甲板を見下ろせます。ヘリを1隻だけ積むふつうの護衛艦にはない、複数の発着を管制する司令塔なのです。

 航空管制室は発艦より着艦の時の方が緊張します。まず、航空管制官の国家資格を持っている乗員が複数のヘリに対し、レーダーを見ながら無線で着艦順やルートを伝えます。民間空港の管制塔のような役割です。

 全体を「飛行長」が仕切ります。艦橋の艦長と連絡を取り合い、ヘリが着艦しやすいような操艦を進言することもあるそうです。

いずも艦長に聞いてみた

 格納庫へ降り、哨戒ヘリの SH60J を間近に見ました。いずもの艦載機で、側面に神社の大しめ縄をかたどった「IZUMO」の大きなロゴがありました。

 探検は約2時間で終了。いずもとヘリの深い結びつきを実感しました。空母と呼ぶかどうかはともかく、まさに海上の航空基地でした。

 艦長の本山勝善1佐(51)が報道陣に付き添っていたので、いずもを操る心構えを聞いてみました。

 「確かに、先のとがったふつうの護衛艦と形が違いますね。空母じゃないんですかと言われますけど」と本山艦長は笑い、続けます。

 「私は護衛艦乗りとして育てられてきましたが、この船は航空部隊がメインになるので意識を変えないといけない。航空機を運用しやすいよう艦内態勢を整えるのが肝です」

 ただ、そこに大変さというより、メリットを感じるそうです。

 「船から見ると、航空機は速さも、敵を見つける能力も何倍も上です。だから協力するとパワーアップする。例えば潜水艦対水上艦の戦いなら、潜水艦が先に水上艦を見つけます。でも水上艦と哨戒ヘリが組めば、ヘリが先に潜水艦を見つけてくれます」

 「だから、船乗りだ、パイロットだと区別するんじゃなくて、両方をうまく使っていく。それを特化したのがこの船なんです」

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最終更新:3/19(火) 7:02
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