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県産ブランド 侵害許さぬ 知的財産保護を強化 桃やブドウ 海外で商標出願へ 岡山県

3/18(月) 7:03配信

日本農業新聞

 岡山県は2019年度、海外での県育成品種や県ブランド農産物などの知的財産保護の強化に乗り出す。海外では桃やブドウなど県ブランド農産物の模倣品が横行し、第三者が商標出願する事態も起きている。海外でのブランド侵害の調査や品種、商標の登録に向けた対象国を広げる。輸出に取り組む生産者の相談対応も強化する。

 県が輸出重点地域とする台湾、香港に加え、19年度は、東南アジアを中心に、品種登録や商標登録が必要な国を調査する。19年度当初予算案(20日に採決予定)で「岡山農林水産物知的財産総合支援事業費」を前年度の200万円から716万円の3倍超に増やす。

 JAや個人のブランド農産物の知的財産権保護も指導にも力を入れる。県は、18年3月に中国、台湾、香港で県が育種した桃とブドウの商標を出願。品種名は「登録完了まで非公開」(県)としている。

 取り組み強化の背景は、海外で日本ブランドを狙った第三者による商標出願(冒認登録)が横行しているからだ。17年には県特産品でJA全農おかやまが国内で商標を持つブドウ「晴王」(品種=「シャインマスカット」)が、中国で第三者に商標出願された。全農おかやまは、県など関係機関と相談し、中国商標局に異議申し立てをした。再審査となり、19年夏ごろに結果が出る見込みという。

 全農おかやまは「中国には輸出していないが、『晴王』は台湾、香港で人気が高い。漢字のイメージも良いことから標的にされたのだろう」(園芸販売課)とみる。冒認登録を防ぐため、17年11月に台湾、香港で「晴王」の商標を出願。香港で18年10月に登録された。異議申し立てと並行し、中国でも18年12月に出願した。

 育種などを手掛ける県農林水産総合センターは「トップブランドとして定着している県産農産物の商標が冒認登録されれば被害は甚大になる。商標登録すべき農産物は、取られる前に取ることが重要だ」と強調する。

最終更新:3/18(月) 7:03
日本農業新聞

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