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味噌業界は大手・中小の格差拡大 和食ブームで輸出は年々増加

3/18(月) 20:00配信

日本食糧新聞

2018年の味噌業界は、ほぼ横ばいで推移していた出荷量が再び減少に転じた一方、輸出は量・金額ともに過去最高を更新した。業績面では積極的な事業展開で収益を伸ばす大手企業と中小零細企業の格差が拡大。商品開発や販売・プロモーション面で差別化を図れない大多数のメーカーは苦境に立たされている。

味噌を取り巻く環境は厳しさを増している。国内向けは人口減や高齢化に加え、生活の多様化、嗜好(しこう)の変化などで消費量が減少。出荷量はピーク時の約3分の2、企業数も1000社を割り込む状況だ。

2019年は原料穀物相場に大きな変動はないと思われるが、資材価格の国際相場上昇や人手不足を背景とした諸経費アップで、経営環境は一層厳しさを増すことが予測される。

企業間競争も業績悪化に追い打ちをかける。近年では2013年に創業240年を越える長野味噌が、2014年に新潟市に拠点を置く石山味噌醤油などが倒産。2018年1月には宮城県石巻市の高砂長寿味噌本舗、2019年1月には同県大河原町の玉松味噌醤油が相次いで事業を停止するなど、有力メーカーの苦戦も目立つ。

内需拡大が難しい環境の中、より価値ある商品を訴求していくことが重要だろう。
 
一方、海外では和食ブームの広がりの中で味噌への需要が徐々に高まってきた。総出荷量に占める割合はまだ少ないが、味噌の輸出も年々増加している。

味噌業界はPR事業を消費拡大の重点ポイントと位置付け、食育活動を中心とした体験・体感型の事業展開を推進。各都道府県の組合が主導することもあるが、大手を中心に飲食店や食品メーカーとのコラボレーション、レシピコンテストの開催、SNSを活用した定期的な情報発信など自社で積極的にプロモーションに取り組む企業が増えてきた。

4月17~19の3日間、東京ビッグサイトで開催される国内最大級の業務用専門展「ファベックス2019」では、ハナマルキ、ひかり味噌、神州一味噌などが業務用商品をPRするなど、新たな販路開拓も盛んだ。

※日本食糧新聞の2019年3月18日号の「全国味噌特集」から一部抜粋しました。

日本食糧新聞社

最終更新:3/18(月) 20:00
日本食糧新聞

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