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ルネサスがほぼすべての工場を一時停止。中国経済失速による日本企業への大打撃が次々と

3/18(月) 11:30配信

THE PAGE

 中国経済の失速によって日本企業が大きな打撃を受けています。日本はモノ作り大国ですから、今や中国は日本メーカーにとって欠かすことができない納入先となっています。このまま中国の景気低迷が続いた場合、経済全体への影響も無視できなくなってくるでしょう。

 半導体大手のルネサスエレクトロニクスは、国内外にあるほぼすべての工場で生産を一時停止します。生産停止は長いところでは2カ月に及ぶという大規模なもので、全体での生産は1割減る見通しです。大規模な生産停止というのは驚くべきニュースですが、原因は中国市場の低迷です。

 同社は自動車や工作機械向けの半導体を中国に販売していますが、中国はこのところ景気減速が顕著となっており、これに伴って日本メーカーへの発注も大幅に絞っています。日本電産やファナック、安川電機など日本メーカーが続々と業績見通しを引き下げていますが、ほとんどが中国市場の冷え込みが原因です。

 中国の2018年の国内総生産(GDP)は 物価の変動を除いた実質成長率でプラス6.6%となり、2017年の成長率(6.8%)を0.2ポイント下回りました。景気が低迷している日本の成長率(0.7%)と比較すれば6.6%でも相当な高成長ではありますが、中国は2000年以降、8%を超える成長が続き、一時は10%を突破していました。これが6%台に落ちているわけですから、かなりのインパクトといってよいでしょう。

 日本はモノ作り大国ですから、日本製品を積極的に買ってくれる国がなければ、経済成長することができません。日本はここ数年、米国と中国の好景気に支えられて輸出を増やしてきましたが、とうとう中国の景気が失速する状況となりました。米国はまだ好調ですが、米国と中国は貿易戦争に突入していますから、このままの状態が続けば、米国の景気もスローダウンする可能性も高まってきます。

 日本経済は、米国と中国の景気に依存している状況ですから、仮に米国の景気が失速すればダブルパンチとなってしまうでしょう。日本はできるだけ早く、中国と米国への依存体質から脱却する必要がありますが、消費主導の経済を確立するのはそう簡単なことではありません。しばらくの間、日本経済は見通しの悪い状況が続きそうです。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:3/18(月) 11:30
THE PAGE

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