ここから本文です

何かがおかしい……開幕戦で想定外の苦戦、フェラーリの混乱続く|F1オーストラリアGP

3/19(火) 12:30配信

motorsport.com 日本版

 フェラーリは、バルセロナで行われたオフシーズンテストで速さを見せ、シーズン序盤の有力候補だと考えられていた。一方のメルセデスは、テスト中に空力アップデートを実施。最終日こそフェラーリと近いタイムを出したが、その実力を隠してテストを終えた。

【動画】2019年F1開幕戦オーストラリアGPハイライト動画

 しかし開幕戦オーストラリアGPでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がフリー走行から速さを発揮。フェラーリ勢は完全に遅れ、予選ではポールポジションを獲得したハミルトンから、セバスチャン・ベッテルが0.7秒もの差をつけられた。

 決勝でも力関係は変わらず、スタートでトップに浮上したバルテリ・ボッタス(メルセデス)が独走。ベッテルはフロアにダメージを抱えたハミルトンについていけず、さらにはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにも交わされ、4位でレースを終えたのだ。

 予想外に終わった週末、およびその原因について、フェラーリのチーム代表マッティア・ビノットにmotorsport.comが訊くと、彼は次のように答えた。

「確かに、我々が期待していたものではなかった。冬のテストとは全く違った」

「金曜日のフリー走行1回目から、マシンの正しいバランスを見つけることができなかった。我々はタイヤに苦労していた」

「週末を通して異なるセットアップのアプローチも試したが、正しいバランスにはならなかったと言わざるを得ない」

「予選は不満だった。そしてマシンがパルクフェルメ(車両保管所)に置かれるため、そのままで戦わなければならなかった」

「(決勝の)パフォーマンスは、単に予選の状態を反映しているだけだ」

「我々は正しいバランスを見つけられなかった。グリップ不足だった。それがなぜかを理解しているか? おそらくまだだろう」

「チームの拠点に戻って全てのデータを分析し、何が起きたかを評価してみる必要がある」

 ベッテルと、彼のチームメイトのシャルル・ルクレールは、テストを終えた時点では、マシンは機敏で反応が良く、運転しやすいと説明していたが、ストリート・サーキットであるアルバート・パークでは、状況が一変してしまったようだ。

 グリップが低く低速で、路面の凹凸が激しい上、路面温度も40度以上と高く、1周のアタックや1スティントの走行を通してタイヤを管理するのが難しくなる。

 また、アルバート・パークの最初のセクションは高速の右・左の切り返しであり、マシンに自信を持っていなければ速く走ることができない。ベッテルは、週末を通してそれが足りなかったとコメントしている。

 ただ、昨年の開幕戦と全体的な状況は似ている。予選ではメルセデスに0.6秒以上の差をつけられたフェラーリ勢だったが、バーチャルセーフティカーが有利に働いた結果、ベッテルがハミルトンを逆転し優勝したのだ。

 その後は、第2戦バーレーンGPでベッテルがポール・トゥ・ウィンするなど、フェラーリはシーズン序盤最速のマシンだったと評価されている。

 一方でベッテルは、昨年と今年の比較は意味がないと切り捨てた。昨年のオーストラリアはリヤエンドのセッティングにミスがあってアンダーステアに苦しんだだけであり、バーレーンではそれを改善することで状況が好転したからだ。

「今の問題は、昨年とは全く関係がない」と、ベッテルは語った。

「今年は、マシンの全ての数値などがまともだった」

「明らかに、僕たちは何かを見逃している。今のところ答えは出ていないけれど、何かが見つかると確信している」

「決勝だけでなく、週末を通して見たものよりも、マシンが優れているということを、僕たちは知っているんだ」

Scott Mitchell

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事