ここから本文です

本当に痩せるサプリは「ほぼ毒」!?―― “青汁王子”逮捕で注目、専門家が語る「ダイエット商材の闇」とは

3/19(火) 20:00配信

ねとらぼ

 去る3月4日、“青汁王子”こと三崎優太容疑者が法人税法違反などの疑いで起訴されました。三崎氏が代表取締役を務める「メディアハーツ」は、もともと「すっきりフルーツ青汁」という健康食品のヒットで急成長を遂げた会社。ニュースを聞いて「青汁って、そんなにもうかるの?」と思った方もいるのではないでしょうか。

【画像:「マツコ絶賛」もウソばかり】

 口コミサイト「ダイエットカフェ」は、さまざまなダイエット商品を専門に扱う、日本最大級のレビューサイト。約8000種類にも及ぶ取り扱い商品の中にはもちろん“青汁”も多数含まれています。

 しかし、同サイトを10年以上にわたって運営してきた、T.M.Communityの福田尚広(ふくだたかひろ)氏は「(青汁に限らず)ダイエット商材にはさまざまな闇がある」と指摘します。ダイエット商材は本当に効果があるのか、なぜ人はダイエット商材を買ってしまうのかなど、ダイエット商材にまつわるさまざまな疑問について福田氏に聞きました。

口コミを分析した結果、約7割は効果なし

――そもそもですが、ダイエット商材の効果ってどこまで信じてよいのでしょうか。

福田:ダイエットカフェでは現在、8000種類以上の商品を扱っています。そのうち口コミ数が一定以上あった834商品について調べたところ、およそ7割は「体重が減らない人のほうが多い」という結果になりました。口コミを投稿するときに「使用期間」と「使用前と使用後の体重」を任意で書いてもらっていて、1カ月以上使用した人を対象に、体重が減った人数と減らなかった人数を比較しています。

――逆にいうと、3割は効果があるということですか。

福田:効果があった3割の内訳を見てみると、運動系DVDが一番効いていますね。あとはダイエット系のエステも入ってきています。ただ、エステの場合は汗をかいて体重が減っただけという印象もありますが……。

 それから置き換え商品の一部ですね。食事の代わりにその商品を摂ることで、1食分を置き換えるというものです。

――青汁も置き換え商品の一種ですよね。ただ置き換え商品って、実際はほぼ1食抜いているのとあまり変わらず、体重が減って当たり前だろうといった声も見かけます。

福田:置き換え商品の中にも、体重が減っている人が多い商品とそうでない商品があるんです。口コミを分析すると、体重が減っている置き換え商品は総じて「味がおいしくて、腹持ちもいい」という傾向がありますね。青汁は一般的には、腹持ちはそれほど良くなく、ダイエットカフェでの評価はあまり高くありません。

――他にはどんなものがありますか。

福田:あとは強い副作用があるサプリですね。

――「痩せるサプリ」ってほとんどは効果がないものと思っていたのですが、本当に痩せるものもあるんですか。

福田:口コミを分析したところ、75.4%のサプリは飲んでもほぼ痩せないようです。おそらくビタミン剤みたいなものなのでしょう。ただ、24.6%は実際に痩せたという結果が出ています。

――おお!

福田:ただ、こうしたサプリの多くは日本では販売を禁止されていたり、厚生労働省が注意を呼びかけたりしているもので、痩せる代わりにものすごい副作用があるんですよ。この副作用の中にはほぼ毒と言ってよいほど人体に有害なものもあります。当然、日本では買えませんから、海外のサイトから個人で輸入したりするケースが多いようです。

――副作用というのは、具体的にどんな……?

福田:飲んだら動悸が止まらなくなって、汗がめちゃくちゃ出て、のどがものすごく渇く。でも食欲がなくなるのは本当で、確かに体重は減るんですよ。毒みたいな成分が含まれてますから。中には数年前、実際に死者が出たものもあります。

 健康的に痩せたいなら、ダイエットDVDで運動をするか、せめて摂取カロリーを少なくするような置き換え食品を摂るくらいにしておいたほうがいいなというのが私の印象です。

――副作用がすごいと、やはり評価も下がったりするのでしょうか。

福田:いえ、それが口コミを書いている人は満足しているんですよ。「このサプリは副作用がすごいです、だけど1カ月で5キロやせました、評価は5」とか。健康よりも痩せることのほうが重要になってしまっている。例えば過去にダイエットカフェでもっとも評価が高かったサプリは、5段階評価で平均4.1点をマークしていました。サイトの中央値が2.7くらいですから、これは相当な高評価です。

 ただ反面、「副作用」というタグがついた口コミもすさまじく多かった。一時期、この商品がランキング1位になってしまっていたことがあって、このままではダイエットカフェが原因で死亡事故が起きかねないと思い、今は「副作用」タグが一定数以上ついている商品はランキングから除外するようにしています。本当はなるべくユーザーの口コミを尊重したいと思っているのですが、これは例外中の例外で対応しました。

――つらい副作用があれば当然口コミ評価も低くなるものと思っていましたが、意外です。

福田:副作用は低評価にはつながっていないですね。まれに「死にかけました、評価1」という口コミもありますが、「のどがものすごく渇いて、動悸がするけど5キロ痩せたので評価5」といった人が大半です。

1/4ページ

最終更新:3/19(火) 22:23
ねとらぼ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事