ここから本文です

デル太とわたし①車好き現役女子大生がはじめてのマイカーを購入!

3/19(火) 19:39配信

octane.jp

「人生で初めて自分で買う車」一生の中で起きるイベントの中でも、あれこれと想いを巡らせながら、特に気持ちが高まるひと時だ。新しくモノを買うということは常に冒険であるが、新しく「古いモノ」を買うとなると、さらに冒険度が増すのではないだろうか。

他の写真も見る

ここでは、クラシックカーの世界に良くも悪くもどっぷりハマっている私(22歳、ギリ現役女子大生、免許取得中)が思い切って初めて買った車との物語。その名も、「デル太とわたし」シリーズ。今回は、購入に至るまで&納車の日のことをご紹介。

免許取得中と前述したが、文字通りの状況。しかし、通っているうちに「愛車が欲しい...」という想いばかりが膨らんでいく。もちろん、欲しい車についてはずっと考えていたが、いよいよ現実味を帯びてきていたのだ。購入する車の条件としては、MT車であること、ヘッドライトが4灯であること、古いと言っても普段乗る車としてエアコンが(一応)使えること、自分でも買うことのできる範囲の値段であること。レーシンググリーンであれば、なおベター。

はじめのうちは、一番好きな車(5年以上の片想い中)ファセル・ベガの故郷であるフランスのメーカーで考えていた。しかし、シフトはパキパキしたものが良かった。欲を言えば、シフトが仕切ってあるフェラーリくらいにはハッキリしているものが良かったのだ。そんなこんなで、フランス車は候補からすぐに外れることとなった。フランス車は、2台目くらいに採用するとしよう。

結果的には、イタリアの車で絞ることにした。まずは有力メーカーとしては現実的に、フィアットかアルファロメオかランチア... フィアットだったら、ディーノが欲しかったが予算より少々高い。アルファロメオだったら75あたり。ランチアだったら、フルビアも良いけれど、デルタも充分な魅力がある... けれど、個体の多いオーバーフェンダーのデルタは気が引ける...

ネットサーフィンをしているうちに、「車バカ」と言うにまさしく相応しい父から連絡が来た。デルタのナローがオークションに出ているぞ、と。ポチリ、というか、ポンっとURLへ先へ飛びまじまじとその姿を見る。かわいらしいナローの姿がそこにある。欲しい... ボルドーのボディもインテリアも綺麗な感じがする。エアコンもしっかり効くと書いてあるし、エンジンの状態も良さそう。非をつけるとしたら、車検がもうすぐ切れること、緑でないこと...といってもこれはリペイントすれば良いわけであって。しかし、ラリーカーであるデルタを私なんかが操ることは出来るのだろうか。なんてことも巡る。しばらく、頭を冷やそう...。

頭と気持ちを冷やそうと思いながらも、身体は正直なもので、出品者に連絡をしている自分がいた。クラッチやステアリングの重さ、その他諸々整備が必要となるもの、などなど聞いてみた。オーナーの方は還暦を過ぎているとのことであったが、「この年でも何の問題も無く乗れているので女の人でも運転するにあたって特に問題は無いでしょう」という。あらま、そうですか... と、ここで本格的な頭冷やしタイム...

とりあえず、オークションが一旦終了するまでを待ってみたが、入札は無かった。ここで入札が無ければ、値引きをしてくれるとのことだったため、待っていたのだ。幸運と言うべきなのかは正直分からないが、ラッキーとは思いながら買いたい意思があると伝えた。

数日間、悩みに悩み(本当は大して悩んでいなかったかも)ついに、勢いで購入してしまった。2月終わり頃の晴れた日、バイト(多い時では4つ)を掛け持ちしたりしながら、学生時代で貯めてきたお金を一括で振り込んだ。振り込んだので確認してください、と連絡をしたらすぐに「確認しました」と返信をいただいた。購入した実感が湧いたのは、そのメールを受け取ってではなく、減った口座残高を目にしてのことであるが。

デルタに名前を付けた。デル山デル太(以下デル太)。なんてひねりの無い名前なのかと思うであろうが、個人的には気に入っている。

埼玉に保管してあるので、取りにきてください。とのことであった。3月3日、冷たい雨が降る中電車に揺られて父(ドライバー)と共にデル太に会いに行った。その電車の中では、ワクワクと、一抹の不安を抱いていた。結構ヘビーな雨であったためちゃんと走れるかな...という心配と、実車を見ないで購入してしまったため、私の頭の中にあるデルタの姿と違ったらどうしよう...という今さら感満載の気持ち。

駅について、タクシーで倉庫に向かうとオーナーの方が既に来ていた。雨ですね、なんて挨拶をしたら早速シャッターが開き、デル太が現れた。感覚としては、“昔、恋焦がれた人に8年ぶりに会うとき全身に流れるドキドキ感”といったところであろうか。(注:その経験をしたことはない)現れたデルタを見ると、ショックが走った。

「かっこいい!!さすがジウジアーロ!!」それが最初の印象だった。寡黙で芯のありそうな子だ。あまり感情を出さないようにはしていたが、心の中ではニヤニヤ。コンペティツィオーネ仕様の塗装がされていて、それがちょっと嫌だったのだが実際に見てみるとボルドーのボディによく合う。色々とこれまでの整備履歴や、スイッチの説明などをしてもらっていたが、その中で「雨の中で走ったことないんですよね...」という言葉が耳をよぎった。デル太初の雨降り走行が、デルタ初のオーナーになるのか...。不安には思いながらも、ワイパーは一応動いているしとりあえず帰ることに専念しよう...

父にハンドルを任せ、帰宅を目指す旅のはじまり。ヒーターはちゃんと効くか分からないから、と厚着をしていったが問題なく効いていた。しかし、走っていると窓の曇りがひどく、途中でクリーンビューを購入するため車用品専門店へ駆け込んだ。デル太と一緒に行ったはじめての場所だ。屋内の駐車場に停めて改めて見てみると、外ではレッド感が強かったが、暗めのところではブラウンレッドのように見える。渋くてかっこいい...。ルンルンしながら「これはいる?これはいらない?」と店を周り、曇り取りや小さいタオルを購入した。早速、使用してみたがすぐに曇ってしまう。信号で止まるたびに拭いて...というのを繰り返しながら、2件目の車用品専門店に駆け込み、もっと効きそうなクリンビューを購入。今度のものはしっかりと効いてくれた。ドライバー曰く、「この車には生命を強く感じる」。私も早く、運転したい気持ちが募っていく。

雨の中の渋滞にはまったりもしてひやひやしながらも、無事に帰宅。その日は雨であったため一旦車庫に入れて、デル太との初日を終えた。バッテリーのことや、メーターのことなど色々と心配なことは発見されたが、それは晴れた日にまた走らせて様子を見てみよう、と。

ハラハラドキドキ、内気なデル太くんとの何が起こるかわからないカーライフが幕を開けた!

次回は、「デル太と行くはじめてのガソリンスタンド&高速に乗って祖母を訪ねるの巻」

Octane Japan 編集部

最終更新:3/19(火) 19:39
octane.jp

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事