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谷繁元信が2019年セ・パ両リーグ順位をズバリ大予想!

3/19(火) 12:00配信

HOMINIS(ホミニス)

平成を代表する名捕手として活躍し、2014年から2016年途中まで中日ドラゴンズの監督を務めた谷繁元信(2014、2015年は選手兼任監督)。現在は「プロ野球ニュース2019」(フジテレビONE)で解説者として活躍している谷繁氏が、2019年のセ・パ両リーグを大予想。話題の新人や注目野手などについても語ってもらった。


■セ・リーグは3位から6位までは分からない!

1位:読売ジャイアンツ
2位:広島東洋カープ
3位:東京ヤクルトスワローズ
4位:阪神タイガース
5位:横浜DeNAベイスターズ
6位:中日ドラゴンズ


――まずはセ・リーグの優勝チームはズバリどこだと思いますか?


「優勝は巨人。野球は何があるか分からないですけど、見ての通り(笑)。FAで加入した丸佳浩は広島時代と変わらない成績を残せると思う。年々ホームラン数が増えているから、なんなら本拠地が東京ドームに変わってホームランが増えるかもしれない。2番の丸を機能させるには、その前を打つ吉川尚輝が大事になってくる。ゲレーロが6番くらいで30発とか打ったりしたら手がつけられないですよ。小林誠司と炭谷銀仁朗の正捕手争いも注目ですが、キャッチャーとして2人はいい勝負だからバッティングのいい方が出場機会も増えるだろうと思います。阿部慎之助もキャッチャー復帰ということで、本人も試合に出たいと思うし、大城卓三のバッティングも面白いんですよ。課題を克服してくれば"大城"という選択肢も出てくるかもしれない」


――3連覇中の広島はいかがでしょうか?


「広島は2位と予想。丸の抜けた穴は大きいけど、野間峻祥がセンターに入ったり、西川龍馬も天才的なバッティングをする。丸ほどの存在感はないにしても選手層が厚いから、2、3人でカバーし合えるんじゃないかな。長野久義も巨人から入ったしね。何より鈴木誠也の進化がすごい。キャンプでバッティング練習を見ましたけど、すさまじさを感じました。投手陣も毎年あまり良くない割には柱になる投手が出てくる。昨年ブレイクしたフランスアも、今シーズンは最初からいるのは大きいと思いますね」


――そんな2強に続くのは、どのチームでしょうか?


「阪神かヤクルトで悩みましたが、キャンプやオープン戦の戦い方を見てヤクルトを3位にします。トリプルスリーの山田哲人を筆頭に、バッターのレベルが高い。昨年の交流戦以降、中継ぎの柱としてフル回転した石山泰稚と近藤一樹の状態が当初は不安でした。この2人が落ちるとチームの台所事情が辛くなりますからね。しかし、オープン戦を見る限りは良い調整ができているように感じました。また、去年の開幕時にコマ不足だった先発陣が今年は揃っているのも大きい。小川泰弘、星知弥、原樹理と、去年ある程度経験したピッチャーがいる。補強という補強はありませんが、厚みは増しています。中尾輝や風張蓮といったあたりが後ろで活躍できれば、さらに上位にいく可能性もあるのではないでしょうか。個人的な思いとして、山田には日本人初の"フォーティーフォーティー(40本塁打40盗塁)"を狙ってほしいです」


――では、4位はヤクルトと悩んだ阪神?


「4位予想の阪神は、ガルシアと西勇輝の加入が大きい。今までなら藤浪晋太郎がローテーションを守って貯金も作らなきゃいけないところから、10勝10敗でも良くなった。ガルシア、西、メッセンジャーで貯金を作るイメージです。打線が打てなくも投手力で勝ちきれるチーム。ただ、投手力の勝ちって、どこかで息切れはするし、キツいんですよね」


――最後に5位、6位はいかがでしょうか?


「5位はDeNA。といっても、投手陣は中から後ろが揃っているし、打線も筒香嘉智、宮崎敏郎(※「崎」は正しくは「立さき」)、ロペス、ソトの4枚看板は強力。上位進出のカギは先発陣と1、2番が機能するか。先発は左の今永昇太、濵口遥大、石田健大、東克樹の4枚が先発で揃うと手強く、ここに新人の上茶谷大河(東洋大)とか右投手が2人くらい入ってくると面白い。飯塚悟史や2年目の阪口皓亮もキャンプで見たけど、いいボールを投げていました」


――それでは古巣の中日は6位...?


「ケガをしているがシーズン中には間に合う小笠原慎之介、又吉克樹、柳裕也、吉見一起、大野雄大、山井大介、笠原祥太郎と先発陣は揃う。問題は後ろが誰で落ち着くか。候補だと外国人のロドリゲス、ロメロ、日本人だと鈴木博志かな? 打線はほぼ固定になると思うので、ある程度の点数は期待できそう。勝ち試合を落とさない投手が後ろに出てくると、上に上がっていくと思う。新人の根尾昂(大阪桐蔭高)はケガから早く復帰して欲しいね。あとはどこのポジションで出てくるか。京田陽太とショートを競わせるのか、違うポジションにコンバートするのか。とにかくゲームに出て欲しいね」


■パ・リーグは2位以下が混戦模様!

1位:福岡ソフトバンクホークス
2位:埼玉西武ライオンズ
3位:オリックス・バファローズ
4位:東北楽天ゴールデンイーグルス
5位:千葉ロッテマリーンズ
6位:北海道日本ハムファイターズ


――ここからはパ・リーグの順位予想に移りたいと思います。パの優勝チームはどこでしょうか?


「正直、今言っても変わる可能性あるよ(笑)。優勝は福岡ソフトバンク。昨シーズンのようにケガ人が出たとしても、選手層に厚みがある。守護神のサファテも戻ってくるし、東浜巨も去年のような悪いことにはならないだろう。ドラフト1位の甲斐野央(東洋大)や2位の杉山一樹(三菱重工広島)が加わり、ピッチャー陣の厚みが出てきているし、野手も昨年同様に安定している。ある程度の数字の予測が立てられる経験豊富な選手がそろっているからね」


――では、ソフトバンクの対抗となる球団はどこでしょうか?


「2位は埼玉西武ですね。127打点を挙げた浅村栄斗がFAで抜けたけど、得点能力は落ちない気がする。打線のカギを握るのはメヒア。昨年は全然ダメだったけど、彼がDHで6番、7番あたりを打つような打線になると怖い。投手陣は今井達也や高橋光成に期待していて、辻監督も『今井は1年間ローテーションで使う』と言っていた。彼らが出てくるようなら菊池雄星の穴を埋めるんじゃないかな。不安材料を挙げるとすると、後ろを投げるピッチャーかな」


――Aクラスは残り1枠ですが、どこが入ってきそうですか?


「オリックスかな。長年チームを支えてきた金子弌大と西勇輝が移籍したことが、ほかの投手陣にとってプラスに働くんじゃないかな?って思っています。2年目の左腕・田嶋大樹や3年目の山岡泰輔などがもっと台頭してくると面白いですね。打線は外国人次第のところもあるんですけど、僕の大好きなスラッガー・吉田正尚をはじめ、一人一人のポテンシャルが高いと思いますよ。あと、解説者になってからずっとオリックスAクラス予想してきたから、ここらで当たってほしいのもあるんだよ(笑)」


――それでは、4位はいかがでしょうか?


「楽天。やっぱり、埼玉西武から加入した浅村栄斗の存在が大きい。投手も岸孝之、則本昂大の2枚看板は盤石です。走攻守がそろっているドラフト1位の辰己涼介(立命館大)もいいし、面白い存在ですね。正直なところ、2位の埼玉西武から下は、どこが出てくるか分からない。混戦ですね」


――残すは、昨年3位の北海道日本ハムと5位の千葉ロッテですね


「5位はロッテ。安田尚憲や平沢大河といった若い選手がどんどん出てきていて、チームとしても伸びている途中。北海道日本ハムからレアードも入って得点能力が上がりましたし、期待できます。ただ、涌井秀章や石川歩といった2枚は強力ですが、ピッチャー陣が少し手薄な印象ですね。去年は失敗してもいいから走れとか、若いチームだから選手にいろいろと覚えさせようという井口監督の意図が見えた。そういうことをやりながら"こうやったら勝つ、負ける"っていうのを選手たちに覚えさせていたと思う。なので、今年はむやみやたらに動かないで、ゲームの中で動かし方を変えてくるような気がする。井口監督の采配にも注目ですね」


――そうしますと、6位は北海道日本ハム?


「甲子園を沸かせた2人のピッチャー(吉田輝星、柿木蓮)も入ったけど、彼らがどれくらい活躍できるかでチーム全体の雰囲気が変わってくる。若いチームなので、吉田や柿木が自信を付けると、ここもしぶといチームだからチャンスはあると。栗山監督もしぶとい采配をしますからね」


■移籍選手から新人選手まで注目プレーヤーをピックアップ!

――今シーズンは大物選手の移籍も話題になりましたね。


「ある程度の名前のある人が移籍した。その選手たちが、どういう成績を残すのかも気になりますね。巨人から広島へ移籍した長野久義にも注目しています。巨人一筋でやってきて、どこかに絶対に緩みとかあったと思う。それが、今回の移籍で多少なりとも身も心も引き締まったはず。身体も作り直したと言っていたし、キャリアハイの成績を残すくらいの気持ちでやって欲しいね。あれだけ逆方向に長打が打てるバッターなのに、1シーズンの最多本塁打が19本は意外な感じ。東京ドームからマツダスタジアムになって球場が少し広くなるけど、3割20本80打点を目標にして欲しいね」


――今年は新人にも注目選手が多いですね


「本当に楽しみな新人が多い。その中でも千葉ロッテの藤原恭大(大阪桐蔭高)に注目しています。練習試合を見たんですけど、追い込まれたときのバッティングが高卒離れしていました。普通の高卒ルーキーだと、追い込まれるとストレートを待ってボール球が来たら空振りしちゃうケースが多い。でも、彼は変化球を待ちながらストレートをカットした。思わず『コイツやるなって』。1年目から期待できるかもしれません」


――最後に各リーグの注目選手を教えてください!


「パ・リーグは柳田悠岐(福岡ソフトバンク)。彼が今年の目標を達成したらゴルフ道具一式をプレゼントする約束もしていますし(笑)。振るだけじゃなくて、年々バッティングの技術も上がってきている。ちなみに約束した目標は3割以上106打点以上、福岡ソフトバンク球団のホームラン記録46本を抜くことです。セ・リーグは鈴木誠也(広島)。セの右バッターであれだけ強いスイングができる打者はいない。スイングの軌道もいいし、インパクトがものすごく強い。あと、セ・リーグでもう一人あげたいのが筒香嘉智(横浜DeNA)。彼は三冠王を取れる逸材。今年はセ・パ両リーグで三冠王を見てみたいね。いま挙げたのはそれに一番近い選手たち。平成になってからの三冠王は2004年の松中信彦(福岡ダイエーホークス時代)だけなんだよね。平成30年間のうちに1人だけ。年号も変わるし、初年度に三冠王の誕生を期待します!あと、興味があるのがオリックスにドラフト4位で入った富山凌雅投手。聞いたんですけど、14人兄弟の6番目とかなんですよ。実際にブルペンで投げるのを見たけど、いいボールを投げる。顔付きもいい。社会人時代も絶対にプロ野球選手になるといって一人で黙々と練習していたらしい。それくらいのハングリーさも持っているから期待しています」


※インタビュー実施:2月下旬


文=宮澤祐介

HOMINIS

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