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五感で学ぶ発酵食文化 味噌メーカーの「おもてなしの場」広がる

3/19(火) 20:02配信

日本食糧新聞

味噌メーカーが運営する“おもてなしの場”が人気を博している。日本が誇る発酵食文化を〈観る・聴く・触れる・香る・味わう〉の五感で学べる人気スポットだ。醸造の歴史や発酵食品の魅力を伝える「情報発信基地」として活用する企業が多く、消費者との貴重なコミュニケーションの場になっている。

味噌づくり体験など消費者との交流盛んに

ハナマルキ(長野県伊那市)は創業100周年を記念した「みそ作り体験館」を昨年11月にオープンした。白いオブジェのような建物にはシアタールームを完備。味噌作りの基礎を映像で学べる。アルプスの山々が一望できるスペースでは味噌作り体験ができる。自社商品を使った試食会など、今後は消費者との交流イベントを企画する。

世界最大規模の建築イベント「World Architecture Festival Awards 2018」の「生産エネルギー・リサイクル部門」「スモールプロジェクト部門」の2部門で日本唯一のファイナリストとして選出されるなど、そのデザイン性の高さも評価されている。

国の登録有形文化財に指定されている神州一味噌の丸高蔵(同県諏訪市)は、力強い梁(はり)と吹き抜けの天井が印象的な施設。職人が丁寧に仕込んだ味噌は併設のレストランで味わえ、店頭でも購入できる。歴史の風格を感じさせる空間ではコンサートが開催されるなど、市民の憩いの場になっている。

ヤマト醤油味噌(石川県金沢市)が運営する「ヤマト糀パーク」は発酵食文化を学べるテーマパーク。麹の保湿効果を実感できる手湯(ハンドバス)やオリジナル即席味噌汁作りなど体験プラグラムが充実し、発酵調味料を使った料理教室も人気だ。敷地内の「発酵食美人食堂」で味わう糀料理や醤油ソフトクリームを目的に訪れる常連客も多い。

越後味噌醸造(新潟県燕市)は味噌蔵見学などを行うかたわら、「越後味噌大学」と称する食育プログラムを実施。小学校での出前授業や大豆の収穫イベントなどを通じて発酵・醸造文化に触れる機会を提供する。また、葉葺正幸会長主導の「地域活性化商品開発プロジェクト」では、地域の農業・商業・工業と連携した地方創生にも取り組む。

また、3月5日に開業したマルコメの100%子会社である魚沼醸造(新潟県魚沼市)は、施設内に一般客が自由に利用できる「魚沼 糀サロン」を開設。世界ジェラート大使の柴野大造氏がプロデュースする甘酒ソフトクリームを味わえるカフェや発酵食品をテーマにしたライブラリー、セレクトショップなどを備える。

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最終更新:3/19(火) 20:02
日本食糧新聞

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