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【ブラジル】6割の人々「老後の備えなし」 きつい家計、失業など背景

3/19(火) 7:03配信

サンパウロ新聞

 ブラジルの人々の10人に6人は、定年退職後の生活に備えた準備をしていないことが分かった。ブラジル中央銀行(BCB)の協力を得てクレジット保護サービス(SPC Brasil)と全国商店経営者連合(CNDL)が実施した調査では全回答者の59%が、現役を引退するときのために備えていないと回答した。

 18日付で伝えた伯メディアによると、ブラジリア連邦直轄区と26の州都で、全社会階層の18歳以上の男女804人に対して聞き取りを行った同調査では、引退に向けて準備をしていないと答えた回答者らは財務的な計画をまったく持っていない理由について、お金を貯蓄に回すだけの余裕が家計にない(36%)、失業中であるため計画できない(18%)、月末に残るわずかなお金をとっておく価値はない(17%)などと明かした。

 一方、定年後のために準備をしていると答えた人達(全回答者の41%)はその方法について、金融投資(42%)、主に個人年金(20%)、株式や債券、ファンドなどの金融資産(20%)などを挙げた。

 今回の調査では、回答者の16%が配偶者や子供達、その他の家族といった第三者に頼ると答えたほか、37%が定年後も何らかの労働を続ける意向を示した。

 また、第三者からの援助や金融機関からの借り入れに頼ることなしに予期せぬ出費に対応することはできないと明かしたのは回答者全体の39%、そして、財務的困難に陥った場合にどれくらいの期間、生活水準を維持することができるのか分からないと明かしたのは全体の20%だった。財務的困難に直面した場合の対応について、不必要な支出を削るとしたのは回答者全体の半数に満たない47%で、33%の人達は、どうするかを決めるためにいくら稼いでいくら使っているのかを分析するとの考えを示した。13%の人達はどこから手を着ければいいのか分からず、実際に財務的困難に直面することを恐れているとの認識を示した。

 クレジット保護サービスのチーフエコノミストであるマルセラ・カワウチ氏は「ブラジル地理統計院(IBGE)の推計によると、ブラジルの全人口に占める65歳以上人口の割合は現在の9%から、2060年には25%にまで上昇するとみられている。仕事から離れる時が近付いてきた時だけでなく、まだ若いうちから老後について考えることがますます重要になるでしょう」としている。

サンパウロ新聞

最終更新:3/19(火) 7:03
サンパウロ新聞

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