ここから本文です

「いいね!の数を競って何かを言ったり番組に出たりする奴はクズ」宮台真司氏が説く”浅ましい感情”と”尊敬すべき感情”

3/19(火) 17:20配信

AbemaTIMES

 村本:僕の中で、違いから学べる人間は余裕がある人間で、学べない人間は違いに恐怖しているんだと思う。そういう人が徐々に多くなっていっている気がする。

 宮台:自分にとって不都合なデータをどれだけ見て言うのかが大事だ。例えばアメリカと中国の間で5G戦争があるが、実はそれらの基幹特許は中国がほとんど持っている。だから追い落とされることは確実なアメリカは時間を稼ぐために色んな論争を持ち出している。あるいはITの起業数を見ても、アメリカが1番で中国がそのすぐ後を追いかけている。日本がいまだに「ジャパン・アズ・ナンバーワン」かというと、5Gの基幹特許の件数もほとんどないし、企業もほとんどない。日本は自動運動の技術の特許でも中国に抜かれている。だから「ものづくり大国」なんてのは過去の栄光だ。アメリカは起業によって、中国は政策的な誘導で産業構造改革、つまり、より労働生産性を上げるような新しい産業へのシフトの競争を行っている。4年前に中国に行って上海社会科学院とか天津社会科学院の偉い人たちと喋ったが、僕の世代を境にして、中国の若い人たちは日本を相手だとは見ていない。全く相手にならない。今はアメリカとインドだけが敵としての価値を持つ。それに対して日本の官僚は、原発政策を見れば分かる通り、既存の産業構造を守り、サークルの中での自分のポジションを保つために汲々としている。官僚機構の全体、あるいはそれに乗っかる政治全体が、日本の産業構造をシフトさせようとしない。はっきりいって売国奴。それによって日本はデータ的にも下がっている。

 村本:これから日本はどうしていけばいい?

 宮台:今の日本の人材の配置や感情の配置を見る限り、はっきりいうとどうしようもない。だから国に引きずられて自分たちも落ちないように、村本君のような人間たちが、“国はどうなろうが社会はどうなろうが、自分と仲間は守るぞ“というような利他性を発揮した方がいい。自分のポジションを守るために仲間を守るのではなく、自分はどうなってもいいので仲間を守るというタイプの奴が必要だ。村本君のいいところは、まず空気を破る、KYであることを全く恐れないところ。それが日本に最も求められていることだと思うし、いいね!を押される数を競って何かを言ったり番組に出たりするような奴は「クズ」。それと関係することだけれど、村本君はとにかく学ぶので、会うたびにバージョンアップしていることがわかる。すごいことだし、僕もそうありたいと思う。(AbemaaTV/『AbemaPrime』より)

2/2ページ

最終更新:3/19(火) 17:20
AbemaTIMES

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事