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【奥華子 インタビュー】奥華子がより濃く出たアルバムになっている

3/19(火) 14:02配信

OKMusic

2年振りのリリースとなる提供曲やタイアップ曲を多く収録したニューアルバム『KASUMISOU』。奥華子らしい王道の楽曲はもちろん、新鮮なナンバーも収録しており、より多角的に彼女の歌世界が表現されている。そんな新作について本人を直撃した。

奥華子 インタビューのその他の写真

提供曲やタイアップ曲ありきで新曲を作ったと言える

──2年振り10枚目のアルバムとなる『KASUMISOU』が完成しましたが、この2年はどうでした? 初めて挑戦したフルマラソンで完走というのもありましたが。

自分の人生において“フルマラソンを走ったことがある!”って言えることは相当大きいと思いますね。そういう達成感みたいなものは感じることなく生きてきたから。

──えー、これまでに長いツアーを何本もやってきているのに。

それとはまた違うんですよ。何と言うか…“あそこであと一歩を踏み出していなかったら完走できなかった”というのがあるんで。

──区間タイムの制限時間が危なくなって、最後に猛ダッシュしたんですよね。

あの時に歩いていたらダメでしたね。今までに経験したことのない想いをいっぱい味わえたので、やって良かったと思ってます。

──あと、この2年は楽曲提供やタイアップも多かったと思うのですが。

そうですね。楽曲提供って奥華子らしい部分を求めて依頼してくれているので、“奥華子っぽさとは何か?”って自分を見つめ直せたというか。もちろん歌う人のことを考えて作るんですけど、奥華子の要素がなければ意味がないわけなので、そこは思い切ってできましたね。

──その“自分らしく”というのは?

“切なさ”を求められていると感じることが多かったですかね。明るさは求められない(笑)。なので、そういうところを意識して作ってました。

──今回のアルバムはそういう提供曲やタイアップ曲があったから、そこを意識しつつ作っていった感じですか?

そうなんですよね。初回限定盤の特典ディスクに4曲入れているんですけど、それらの提供曲も自分のCDに入れたいとずっと思っていて、さらに自分らしい曲も入れてこういうかたちにしたっていうか。なので、もともとあった提供曲やタイアップ曲ありきで新曲は作ったと言えますね。

──そんな中、「絶対」はデビュー前からあった曲とのことですが、なぜこの曲を今回入れようと? 

20年くらい前からある曲で、デビューしてからライヴでもほとんど歌ってなくて…全曲ライヴの時(2016年7月によみうりホールで開催した『奥華子 10周年ありがとう!弾き語り全曲ライブ! C公演』)で歌ったぐらいなんですよ。別に封印していたわけでなく、いつかはアルバムに入れたいとは思ってたんですが、そのタイミングが来たという感じですね。

──アルバムのいいフックになってますよね。とにかく歌詞がえぐい(笑)。

そうですね(笑)。あの頃じゃないと書けない歌詞だし、できなかった曲ですね。この曲は佐藤 準さんにアレンジをしてもらいたかったんです。弾き語りで入れるっていう案もあったんですけど、それだと昔のままなので、準さんにアレンジをしてもらうことによって今の自分で歌えるというか。なので、最初にピアノだけを録って、“このピアノをもとにアレンジをお願いします”って。

──険しいピアノと陰のあるストリングが失恋の叫びのようでした。

準さんもこの曲は難しかったとおっしゃってましたね。準さん自身もチャレンジというか、今までと違う新鮮な気持ちでやったって。想像以上に曲を活かしていただいて、すごく気に入っています。

──他の曲にも触れたいのですが、1曲目の「鞄の中のやきもち」は王道の奥華子ソングですね。

こういう失恋ソングがないと落ち着かない(笑)。王道感…奥華子感という意味では、「初恋」(2010年3月発表の10thシングル)をアレンジしてもらったミュージシャンとずっと付き合いがあるんですけど、またそのメンバーとレコーディングをしたいっ!って思いもあって、そういう原点を実感するアレンジになってます。

──この曲を1曲目にしたのもそういう理由で?

“今回の推し曲はこれです!”って示したかったんですよ。もちろん聴く人が決めることなんですけど、私からの“奥華子はこれです!”みたいな。そういう曲を1曲目にしたかったので。

──それに続く「ホントはね」は逆にメロディーが奥華子っぽくなくて新鮮でした。

自分でもコード進行が今までにない新鮮さがありました。でも、一気にできた…言いたいことが先に出た感じですね。サビのメロディーと歌詞が同時にできたんで、それを言いたいがための曲というか。“素直になれないけど、ホントはね”って言ってるんです。“もっともっとホントのことを言うとね”っていう。そのサビのメロディーと歌詞は前からあって…ボツ曲というか、“これはないな”ってなった曲はどんどん忘れていくんですけど、(笑)この曲はずっと頭の中にあったんで、今回のアルバムを作る時に“あっ、あの曲を完成させたい!”と思って引っ張ってきたんです。この曲も仲良くしているミュージシャンに来てもらって、セッションするみたいにしてアレンジしていきましたね。ほんとだったらデモを渡したりするんですけど、その場で“こんな曲なんです”ってピアノを弾いて。

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最終更新:3/19(火) 14:02
OKMusic

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