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阿須賀神社出土品が重文に 熊野信仰の貴重な資料

3/19(火) 16:46配信

紀伊民報

 国の文化審議会は18日、和歌山県新宮市阿須賀の阿須賀神社境内の出土品を国重要文化財(美術工芸品)に指定するよう、文部科学相に答申した。出土品は平安時代から室町時代の「御正体(みしょうたい)」などで、中世の熊野信仰の在り方を示す貴重な資料という。

 出土品は、1959年の伊勢湾台風で神社境内の木が倒れ、根元付近から見つかった「御正体群」(計350点)。御正体(193点)は、鏡に線を刻んだり、墨書きしたりして尊像を描いた「鏡像」、円形の銅板に同様に尊像を描いたり、別に作った像を取り付けたりして、社殿に掛けられるようにした「懸仏(かけぼとけ)」、仏像がある。

 御正体に表された尊像は、半数近くが阿須賀神社の祭神の本地仏である「大威徳明王」。これとは別に熊野三山の祭神の本地仏である「薬師如来」「阿弥陀如来」「千手観音」などもある。

 ほかにも石に経文の1字を書いた「一字一石経」136点などがある。

 阿須賀神社は蓬莱山の南麓にあり、この山を神体とする。蓬莱山を含む境内は、世界遺産の構成資産となっている。

最終更新:3/19(火) 16:46
紀伊民報

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