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デイズで検証されなかった私の性被害 広河氏のような“権力者“をもう生まないで

3/20(水) 5:40配信

BuzzFeed Japan

権力と戦う人の「権力」

Dさんは翌春、大手メディアに就職。数年後、広河事務所でアルバイトをしていたことを社内で話したら、「大丈夫だった?あの人、女性関係で変なうわさを聞くけど」と言われた。

「そのときまで、私のほかにも被害者がいるかもしれないということには考えが及びませんでした。でもなぜか、やっぱり、と思ってしまったんです。広河さんの周りには若い女性がたくさんいて、それを自身の魅力によるものだと解釈しているような振る舞いがありましたから」

DAYS最終号の広河氏の面談調査報告では、親子ほど年の離れた20~30代の女性たちと「つきあっていた」と主張する広河氏に対し、「相手からの敬意や信奉のまなざしを、恋愛感情や性的な好意と読み換える加害者側の認知の歪みは、セクシュアルハラスメント事案では頻出である」と検証委が考察している。

広河氏が「権力」を自覚していたかどうかについては、このようにまとまっている。

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(広河氏)私のことを、「フォトジャーナリズムの世界で権力を持っており、その力と立場でセクハラを行使した」と言われて、最初は理解に苦しみました。私はこの世界で自分が権力を持っているという意識はほとんど持っていませんでした。

(調査担当者)日本ではいわゆる代償型のセクハラは成り立ちにくい。つまり、あからさまに地位を振りかざして性的な関係を迫るなどというタイプは成り立ちにくい。だから、「俺には権力などない」という広河氏の主張は、本人の主観的には「悪意」からの発言ではないであろうことは想像できる。しかしこれは、「悪意からの発言ではない」ことを理由に行為の悪質性が軽減されるという意味では全くない。
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Dさんも、広河氏は自身のもつ権力に無自覚だったと証言する。

「広河さんは抑圧された人の立場に立って報道し、DAYSで性暴力特集にも真剣に取り組んでいたと思います。広河さんにとっての『権力』とはあくまでも立ち向かうものであり、自分自身が権力を持った存在になっているということを自覚していなかったのではないでしょうか」

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最終更新:3/20(水) 5:40
BuzzFeed Japan

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