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ブラック・ムービーの礎を築いた!鬼才スパイク・リーの功績

3/20(水) 6:33配信

dmenu映画

第71回カンヌ国際映画祭のグランプリに輝き、先日の米アカデミー賞で脚色賞を受賞したスパイク・リー監督作『ブラック・クランズマン』(3月22日公開)。白人至上主義を掲げるアメリカの秘密結社<KKK(クー・クラックス・クラン)>に潜入捜査を行った、大胆不敵な黒人刑事による回想録の映画化です。

この信じられないような実話をユーモア交えてスリリングに描いた監督のスパイク・リーは、ブラック・ムービーの先駆者として知られています。

大学在学中から映画監督としての才能を発揮

ニューヨーク大学ほか複数の大学に通い、映画制作やマスコミ学について学んだスパイク。在学中に制作した『ジョーズ・バーバー・ショップ』(1983年)は、全米の大学生・大学院生を対象とした学生アカデミー賞で大賞を受賞するなど、高い評価を獲得しました。

さらに、商業デビュー作となったラブコメディ『シーズ・ガッタ・ハヴ・イット』(1986年)がカンヌ国際映画祭で上映され、続く秀作『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989年)がアカデミー賞脚本賞にノミネートされるなど、早くからその存在感を世界に示しています。

若き才能として注目されたスパイクは、盟友デンゼル・ワシントンを主演に伝記映画『マルコムX』(1992年)を製作。この作品は代表作の1つとなりますが、新たなマイルストーンとなった『ブラック・クランズマン』では主役の黒人刑事ロンをデンゼルの息子ジョン・デヴィッド・ワシントンが演じています。

パワフルで衝撃的なスパイク・リー作品

アフリカ系アメリカ人が直面する実情をリアルに映し出し、アメリカが抱える差別意識を浮き彫りにしてきたスパイク。彼の作品の中に再三登場する「Wake Up!」と、「Black Power!」という反骨の叫びは、今なお続く差別と偏見へのアンチテーゼとして、鋭い刃物のように観る者の心に刺さります。

その一方で彼の作品には厳しい状況を冷静に見つめ、シニカルな笑いに変える独特のユーモアも。最新作のプロデューサーを務めたジョーダン・ピールは、「『ブラック・クランズマン』は彼の作品との共通点がいくつもある。どこか笑える雰囲気でハラハラして、迫力がある」とコメント。スパイク本来の持ち味が生かされている注目作であると太鼓判を押しています。

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最終更新:3/20(水) 22:45
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