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バイク通行禁止だった「福山グリーンライン」 ツーリングに最適なのに33年間走れなかったわけ

3/20(水) 18:00配信

MBSニュース

高度経済成長期に自動車の普及とともに全国につくられた観光道路。しかし、1980年代暴走族が増えたことで二輪車の通行を規制する道路が増加しました。それから30年余りが経って暴走族の数も減ったこともあり、ツーリング客を誘致するため通行規制を解除しようという動きが出始めています。とは言うものの、一度かけた規制を解除するのはハードルが高いようです。去年、33年ぶりに二輪車を解禁とした広島県の「福山グリーンライン」の取り組みを取材しました。

瀬戸内の絶景が楽しめる「福山グリーンライン」

広島県の東南部に位置する福山市。瀬戸内海の美しい景色を有する、中国地方屈指の景勝地です。そこへ現れた1台のバイク。颯爽と降りてきたのは…

「私事ですが、3日前に大型自動二輪の免許をとったばかりです。公道走るのは初めてなんです。その舞台がここ『福山グリーンライン』です」(辻憲太郎解説委員)

全長約15キロ。緑の中を走りながら所々で瀬戸内の絶景が楽しめる、まさにツーリングにはもってこいの観光道路。ですが、ここは長年バイクの通行が禁止されていました。

「この道路は去年の6月まで自動二輪通行禁止の標識があったそうです。それが解禁になりました。そこで全国からツーリングに訪れる方が大勢おられるそうです」(辻解説員)

ということで、辻解説員。福山グリーンラインでツーリング初体験です!

「春の訪れを感じます。福山グリーンラインの制限速度は40キロ。私は教習所で20キロで走っていたので、これでも十分刺激的です。1~2分走って坂を登ってきますと…見えました!瀬戸内海でございます!!海が見えました!絶景です!バイクと海が見える。少年の心を今、揺さぶられています!」(辻解説員)

「暴走族」で二輪車通行全面禁止に その後も「ゴミ」「野犬」

風光明媚なこの道でなぜ、バイクだけ通行できなかったのか?今回のバイク通行解禁を進めた、「グリーンラインを愛する会」の丸山さんに当時の事情を聞きしました。

Q.開通はいつ?
「1974年4月1日。もともとは有料道路だったんです。1970年代はマイカーブームで、全国のあちこちに『○○ライン』ができた時期で、広島県も『観光道路作ればもうかるだろう』と、グリーンラインをつくった」(NPO法人グリーンラインを愛する会・理事長 丸山孝志さん)

開通後、1~2年はにぎわったものの、ブームが去ると交通量は激減。開通から6年で無料化となったのを機に、グリーンラインの雰囲気は一変します。時は1980年代、当時問題だった暴走族が度々現れるようになったため、1985年に二輪車の通行を全面禁止に。その後、暴走族の姿は徐々に消えたものの今度は別の問題が。それは「ゴミの不法投棄」です。駐車場や側溝・崖など、いたるところにゴミが捨てられ、「捨て犬」もあったといいます。道路を野犬が横切ることも当たり前だったそうです。

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最終更新:3/20(水) 18:00
MBSニュース

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