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金利を実感しにくい日本でお金を育てるには?

3/20(水) 8:10配信

MONEY PLUS

当然、金利が高ければ高いほど資産が増えるのですが、10年ぐらいまではそれほど差がありません。にもかかわらず、その後どんどん差が広がっていくことがわかります。これこそが筆者が長期での運用を進める理由なのです。つまり、複利で資産運用をするのであれば、長期にすればするほど、その効果を享受できます。

リスクの大きい商品には注意

複利の効果は絶大で、天才物理学者であるアインシュタインが複利の考え方について「人類最大の発明」とまで言ったそうです。しかし、複利運用をする際に1つ注意しなければいけないことがあります。それは、「リスクの大きい商品」の扱いです。

先程の複利運用の例は複利効果を実感するには良い例ですが、現実的ではありません。毎年同じ利回りで運用ができないので、実際にはほとんどの金融商品は毎年リターンが変動します。この変動の幅をリスクと呼ぶのは過去の記事を見てみてください。

上の表を見てみましょう。商品Aはまさに例示通りの毎年同じ利回りで運用できると仮定します。しかし、実際には商品Bや商品Cのように年次のリターンはバラバラになるのが普通です。この3商品それぞれに投資して単利で運用すれば3商品とも同じパフォーマンスになりますが、複利運用をすると、商品Cが最もパフォーマンスが悪くなります。

つまり、複利運用を長期でする場合、リターンが大きく上下するような商品に投資をすると、なかなか複利の効果を享受できなくなるのです。

相場を気にしないことも重要

さて、これまで複利運用を主題に長期投資の有用性について書きましたが、それ以外の利点は、長期的な視点の資産運用で、精神的な負担を減らせるということも挙げられるのではないでしょうか。

もし仮に、ほとんどの資産にレバレッジをかけて、短期で取引を繰り返すとします。取引がうまくいけば、短期間で大金を稼ぐことも可能かもしれません。

しかし、そのような取引スタイルをとると、相場が気になって仕方なくなります。朝も夜も相場が気になり、仕事も手に付かなくなってしまったり、家庭があれば家族との不和も生じるかもしれません。ほとんどの人は投資だけに人生を費やすものではありません。

投資が生活の中心となり、更には精神的に疲弊したり、人間関係が悪くなったりするのであれば、本末転倒です。そういう意味でも、気長にのんびりと資産運用をするぐらいの心持ちで臨むのがよいのでしょう。

森永康平(マネネCEO)

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最終更新:3/20(水) 8:10
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