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《ブラジル》ブラジル政府=日本人観光客もっと来て!=6月17日からビザ免除=コパ・アメリカ日本戦初日

3/20(水) 6:56配信

ニッケイ新聞

 日本、アメリカ、カナダ、オーストラリアからブラジルへの観光・短期商用等を目的とする訪問者に対するビザ(90日間)が、6月17日から免除されることになった。訪米中のボウソナロ大統領は18日に大統領令に署名した。今回対象となる4カ国について、すでにリオ五輪期間限定でビザ免除した経緯がある。ただし、これまでは双務主義に則って査証免除を行っており、片務的にビザを免除するのは初めて。不法滞在リスクが少なく、消費活動が活発な4カ国の旅行客誘致により、伯政府は外国人観光客数増加に繋げたい考えだ。

「非常に嬉しいニュース。片務的ではあるが、ブラジル側からのこの表明は一歩前進だ」――ブラジル日本商工会議所の平田藤義事務局長はこう喜びを語った。

 外務省HPによれば、日本に対してビザ免除措置国は68の国と地域。うち中南米地域では12カ国がビザ不要。一方、伯国に対しては153カ国と地域が不要で、EU諸国やブラジル周辺7カ国、韓国等も査証免除となっていた。

 これに対して、平田事務局長は「日本移民が百十周年を迎え、長い歴史ある友好国同士が、なぜ他国の後塵を拝さねばならないか。『合点がいかない』と声を大にして査証免除を呼びかけてきた」と話す。

 「大局的な両国の関係向上のためには、経済交流の前に、何より重要なのが人と人との交流だ」と説き、ワーキング・ホリデー制度の必要性につも言及。「ブラジル側から突破口が開かれたが、まだ道半ば。東京五輪に向けて、双務的な査証免除に発展して欲しい」と期待を寄せた。

 伯観光省のHPに拠れば、日本からの訪問客は年間約8万人。半数は短期商用で、29%が観光目的という。観光客の訪問目的地のうち70・5%がイグアスの滝、38・65がリオ、30%がサンパウロだった。

 クイックリー・トラベル社の文岡マミ副社長は「旅行会社にとって、観光客誘致に繋がる措置は有り難い。五輪以降、旅行客は減少傾向。治安面を懸念し、日本人観光客も鈍っているのが現状」と話す。昨年、観光、短期商用等を目的としたビザ向けに電子ビザが導入されていた。「1万円程度要していた手数料が、15ドルになったので家族単位なら旅行がお徳になると期待したが、余り増えなかった」という。

 今回のビザ免除措置について「ペルーのリマを経由し、直行便でイグアスの滝を巡る南米ツアーが人気。ペルーに加えブラジルもビザ不要となるのでメリットが生まれるのでは」と話し、「他のラ米諸国の駐在員も観光しやすくなる」と期待を語った。

 なお、ビザ免除が開始される当日は、奇しくも南米サッカー連盟主催の「コパ・アメリカ」の日本代表チームの初戦が予定されており、もしも決勝トーナメント進出などが果たせれば、観光客増に追い風がふきそうだ。

関連コラム■大耳・小耳■

 日本人観光客がブラジルへ来るときにビザが不要になったことで、日本からの南米ツアーの種類が増えることも考えられそうだ。今まではイグアスの滝やリオのカーニバル一辺倒だったのが、これからはアマゾン河、ノルデスチ海岸、悪魔の洞窟に加え、ぜひ日系社会を観光するルートも加えて欲しいところ。県連日本祭りを始めとする各地の大規模日系ベントなども面白いのでは。さらに90日間延長できるので、計6カ月間滞在できる。ユバ農場、モジのお茶屋敷、東山農場のコーヒー園、レジストロのおばあ茶んの紅茶畑、ピラルクーの養殖場など、日系社会のいろいろなところを探検して回るのも一興では。

最終更新:3/20(水) 8:48
ニッケイ新聞

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