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100種類以上の「パスタ」で作る幸福感いっぱいのアートがすごい!

3/20(水) 17:57配信

DANRO

名古屋在住の上原美紀子さん(42)の肩書きは、おそらく日本で唯一の「パスタアーティスト」。スパゲティに使うロングパスタや、ペン先のような筒状の「ペンネ」、耳たぶの形をした「オレキエッテ」など、大小さまざまなパスタを使い、アート作品を制作しています。(吉村智樹)

【画像】パスタを使ったアート作品集

100種類以上のパスタが並ぶ工房は、まるでイタリアンレストラン

上原さんが営むパスタアートのアトリエ&教室「常熱工房」 を訪れると、そこは工房というより、まるでイタリアンレストラン。瓶に入ったパスタのおびただしい数に驚かされます。その数は100種類以上。この部屋から、オーダーメイドを中心に、作品が言わば「調理」されてゆくのです。

上原さんは2007年に工房をオープン。これまで手掛けたパスタアートは約250作品。アトリエの壁には、フィレンツェの教会、ピサの斜塔、ローマの世界遺産「コロッセオ」などなど名だたる景勝地が。思わず「ブラーヴォ!」と拍手したくなるほど、見事にパスタで表現されています。

いったい、なぜパスタで造形作品を? おいしそうな創作物を生みだす上原さんに、お話をうかがいました。

恩師の言葉に励まされ「パスタアーティスト」に

――そもそも、なぜ「パスタ」でオブジェを作ろうと思ったのですか?

上原:ある飲食店が「リニューアルオープンする」というので、新たに壁に掲げる絵の制作を依頼されたんです。「飲食店に飾るんだったら、いっそ画材も食べ物にしてしまったら面白いんじゃない?」とひらめいて。それでパスタを選びました。

そうして、作りながら、「あ、これ楽しい!」って、なんだか勢いがついてしまって。それがパスタアートを始めたきっかけですね。

――さまざまな食べ物があるなかで、パスタを選んだ理由は。

上原:パスタなら、はじめから乾燥しているので、下紙に貼りやすいかなと考えたんです。

実際、とても使いやすいです。初期の作品でも、いまだにまったく腐らず、カビも生えず、「パスタってアートの素材としてぴったりだな」と思います。

――それにしても「飲食店に飾る絵だから、パスタを画材にしよう」って、大胆な発想ですね。

上原:今考えたら、そうですよね。パスタアートを作り始めた2004年の当時は、広告デザインの会社を辞めてフリーランスになったばかりの頃。「どんなご依頼でも、お引き受けしますよ」という気持ちだったんです。平面デザインに限らず、自由に、いろんなものづくりにチャレンジしてみたい時期でした。だから物怖じせずにやれたのでしょうね。

――パスタアートを、ご自身の「専門」分野にしようと思ったのは、どうしてですか。

上原:パスタがかもしだす温かみのある色合いがけっこう評判がよくて。さらに私の恩師である日本グラフィックデザイナー協会の山田正彦先生が「上ちゃん、世の中にクリエイターはたくさんいるけれど、パスタで造形をしている人なんて他にいないんだから、専門にしたほうがいいよ」とおっしゃってくださって。不安だったけれど、背中を押してもらいました。

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最終更新:3/20(水) 17:57
DANRO

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