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ユップ・ベヴィン、マリ・サムエルセンや村治佳織らと紡いだ至高の幻想空間:レポート

3/20(水) 12:12配信

MusicVoice

 ドイツ・グラモフォン120周年記念した『Yellow Lounge Tokyo 2019』が3月12日、森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレスで開催された。今回の出演者にはアップライト・ピアノから発するシンプルな音楽がストリーミングで圧倒的な支持を受けているオランダのコンポーザー・ピアニストのユップ・ベヴィン、そして今年の1月にドイツ・グラモフォンと専属契約した現代で最も独創的かつ訴求力のあるヴァイオリン奏者のマリ・サムエルセン、さらにスペシャル・ゲストとしてデビュー25周年を迎え音楽家として新たな境地へ踏みだした人気ギタリストの村治佳織。イベントの模様を以下にレポートする。【取材=村上順一】

村治佳織with伊藤ゴロー

 昨年9月に日本に本格上陸し、世界最古のクラシック・レーベル=ドイツ・グラモフォンが、“一流の音楽を気軽に楽しむ”というテーマのもと、コンサート・ホールを抜け出してクラブをはじめとした様々な会場で実施している新コンセプトのイベント。会場に到着すると目の前に広がるのは、岩の上に滝が流れ落ち、花が散っていくアート「人々のための岩に憑依する滝」。現実離れしたファンタジックな作品空間の中でのライブで、観客は用意されたクッションの上に座り、床に座っての観覧は屋外にいる感覚も与えてくれた。

 トップバッターを務めたのは、今回のスペシャルゲストで、日本が代表するクラシックギタリストの村治佳織。笑顔でギターを持って椅子に座り、「ムーン・リバー」でステージの幕は開けた。柔らかいタッチで弦を奏でていく村治。楽曲の持つ表情を丁寧に紡ぎ、ガットギターの調べは穏やかに癒しの空間を演出。小気味よいテンポで情景を映し出したジブリ映画『ハウルの動く城』より「人生のメリーゴーランド」、続いては音楽プロデューサーでミュージシャンの伊藤ゴローが参加し「November」、スティングの「Shape Of My Heart」、ラストは「Glashaus」を披露。ガットギターで奏でられる叙情的なメロディは、心地よい風を運んでくるよう。複雑に絡み合う弦のハーモニーに酔いしれる。異国の風を感じさせてくれる演奏でマリ・サムエルセンに繋いだ。

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最終更新:3/20(水) 12:12
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