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「反民特委に対する妄言を吐いたナ・ギョンウォンを懲戒せよ」…歴史学界共同声明

3/20(水) 7:43配信

ハンギョレ新聞

29の歴史学会・団体、歴史歪曲発言した韓国党議員らを糾弾 「5・18と反民特委への妄言は民主主義の否定だ」

 自由韓国党のナ・ギョンウォン院内代表の「反民特委(反民族行為特別調査委員会)で国民が分裂した」という発言や、同党のキム・ジンテ、イ・ジョンミョン、キム・スンレ議員の「5・18は暴動、有功者は怪物集団」という歴史歪曲発言を、歴史学界が大々的に糾弾した。

 19日、韓国歴史研究会・歴史問題研究所など29の主要な歴史学会・団体は、共同で声明を出し「5・18と反民特委に対する妄言は、民主主義に対する否定」と明らかにした。これらの団体は問題の発言をした議員らの国民向け謝罪と国会の懲戒を要求した。

 これらの団体は声明書で「公益に奉仕しなければならない政治家が、自身の政略を追求するために民主的共同体の根幹を否定する発言を日常的に行っている状況に惨憺たる思いだ」と話した。続けて「5・18の意義と反民特委の努力に対する否認は、民主主義に対する否定であり、私たちの社会の歴史的経験を大切に記憶し、正確に記録し、民主的共同体の資産としようと考える歴史学の存立根拠を崩す行為」だと明らかにした。

以下は声明の全文。

「歴史の真実を否定する政治家」に対する歴史学界の糾弾声明

5・18と反民特委に対する妄言は、民主主義に対する否定だ。

私たち歴史学者は、歴史的事実を歪曲し政争の道具にしようとする一部の政治家の態度に深い憂慮を表明する。

先日の自由韓国党の公式行事で数人の議員が、5・18光州(クァンジュ)民主化運動は「暴動」であり、5・18有功者は「怪物集団」だと罵倒した。それにとどまらず、今回は解放後の反民特委が国民を分裂させたという。第一野党の院内代表が、民主主義の殿堂である国会で行った公的発言という点が、私たちを茫然自失させる。公益に奉仕しなければならない政治家が、自身の政略を追求するために民主的共同体の根幹を否定する発言を日常的に行っている状況に惨憺たる思いだ。

5・18光州民主化運動とは何か。全斗煥(チョン・ドゥファン)と新軍部による5・17クーデターに反対し、血で民主主義を守った光州市民の一大抗争だった。2011年に5・18関連記録物を「世界の記憶」に登載したユネスコは、5・18が大韓民国の民主主義と人権の転換点だっただけでなく、東アジア諸国の民主化を成し遂げるのに寄与し、ひいては冷戦体制を終息させる一助となったと評価した。

私たちが享受する自由、平和、民主主義、どの一つをとっても光州市民の犠牲の賜といえる。5・18が「暴動」であり、その有功者を「怪物集団」と主張する者の卑しい「表現の自由」さえ、5・18光州により得られたものだ。5・18を否定することは、すなわち民主主義を否定することだ。

反民特委、反民族行為特別調査委員会とは何か。制憲議会が日帝強制占領期間に繰り広げられた反民族行為を調査・処罰するために作った憲法機構だ。日本帝国主義の植民支配に附逆し、民族の独立と平和のための努力を潰す行為に対して、真相を糾明し罪を問うための機構であった。

李承晩(イ・スンマン)政権の妨害により反民特委が座礁し、反民族行為者の処罰が失敗に終わったことを国民の大多数は無念に思っている。親日反逆者が長く権力者として君臨し、私たちの社会を民主的共同体として立て直そうとする努力を辱めたためだ。ところが、反民特委が国民を分裂させたと主張する者が属した国は、果たしてどこだというのか。反民特委を否定することは、すなわち民主主義を否定することだ。

私たち歴史学者は、政治家たちの妄言を黙って見ていることはできず、民主的共同体の名でこれを糾弾する。5・18の意義と反民特委の努力に対する否認は、民主主義に対する否定であり、私たちの社会の歴史的経験を大切に記憶し、正確に記録し、民主的共同体の資産としようと考える歴史学の存立根拠を崩す行為だ。

今年は3・1運動100周年だ。最も暗かった時代にも、わが民族は怖れることなく独立と民主主義を叫んだ。政治家たちは、政略に目が眩んだ妄言を撤回し、歴史の前に謙虚にならなければならない。民主主義を否定する者よ、100年前に全国を埋め尽くした万歳の声が恐くないのか!皆が絶望に陥っている時、世の中を明るく照らした数百万のろうそくが恐くないのか!私たち歴史学者は、あらゆる苦難を打ち破り、希望の歴史を切り拓いてきた私たちの社会の力を信じ、政治家の覚醒を求める。

一、歴史的真実を歪曲・否定するな。
一、民主主義を否定した政治家は国民に謝れ。
一、国会は妄言を吐いた政治家を懲戒せよ。

2019年3月19日

経済史学会、高句麗渤海学会、高麗史学会、大邱史学会、都市史学会、民族問題研究所、百済学会、釜山慶尚南道史学会、歴史教育研究会、歴史問題研究所、歴史学研究所、日本史学会、全国歴史教師の会、韓国考古学会、韓国古代史学会、韓国教育史学会、韓国近現代史学会、韓国美術史学会、韓国民族運動史学会、韓国史研究会、韓国史学史学会、韓国上古史学会、韓国西洋史学会、韓国女性史学会、韓国歴史教育学会、韓国歴史民俗学会、韓国歴史研究会、韓国中世史学会、湖南史学会

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:3/20(水) 7:43
ハンギョレ新聞

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