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ドイツ銀とコメルツ銀、合併交渉で争点となりそうな5つの問題

3/20(水) 3:48配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ドイツ銀行とコメルツ銀行はどのような合併なら実際に機能するのか、詳細を詰める段階に入っている。交渉は少なくとも4週間続くとみられているが、解決しなければならない争点は極めて多い。

交渉が非公開であることから匿名を条件に語った関係者によると、中でも重要になるのはコスト削減とバランスシートのリスク。2行ともフランクフルトに本社を置き、ドイツ国内で大規模に展開しているために競合する部分が多く、削減は大規模になる可能性がある。関係者は4割近くのコスト削減が可能になるとの見方を示している。

合併交渉で主要な争点とみられているのは、以下の通り。

どこでコストを削減するのか

最大3万人の削減が議論される見通しだ。このほか重複する支店やコールセンター、データ処理センターなども対象になるだろう。コメルツ銀はマーケッツ事業からの撤退を進めていたところで、最近もマーケットメーキング事業をソシエテ・ジェネラルに売却した。

優位に立つのはどちらか

対等な合併などというものは大抵あり得ず、合併する場合は2行のうち規模に勝るドイツ銀が主導権を握るだろうと、交渉に詳しい関係者は語った。別の関係者によると、両行またはその一部を統合して完全に新しい事業体を創設する案も考えられる。2行は2016年にも合併を検討したが、当時の交渉関係者によれば、ドイツ銀の国内リテール事業とコメルツ銀を統合させる案が話し合われた。

バリュエーションにジレンマも

コメルツ銀はイタリア債を大量に保有しており、評価損を計上する必要性が生じるかもしれない。一方、ドイツ銀の米国政治へのエクスポージャーやトレーディング事業の先行きも難しい問題だろうと、関係者は述べた。のれん代の問題もある。これは一般的に費用になるが、両行の株価純資産倍率は欧州の大手銀行の中ですでに最も低く、ドイツ銀がコメルツ銀を簿価よりも低い価格で買収した場合はドイツ銀の資本水準を押し上げる可能性があると、ゴールドマンは指摘した。

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最終更新:3/20(水) 3:48
Bloomberg

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